胸章

胸章（きょうしょう）とは

胸章とは、胸に取り付ける記章のことです。胸は人目につきやすく、面積も比較的広いため、記章を取り付けるのに適した場所です。また、体の動きを妨げにくいという利点もあります。そのため、名札をはじめとする様々な種類の胸章が広く利用されています。学校などでは、ほとんどの日本国民が胸章を身につけた経験を持っていると言えるでしょう。

軍服における胸章

勲章の多くは胸章として授与されますが、普段から着用するには機能性を損なう場合があります。そこで、軍服においては、勲章の代わりとして、簡略化された略綬（りゃくじゅ）を所定の位置に取り付けることが一般的です。

日本陸軍における胸章

日本陸軍では、明治時代から各兵科や各部を区別するために、色分けされた胸章と襟章を使用していました。例えば、歩兵は緋色、騎兵は萌黄色、砲兵は黄色、経理部は銀茶色、軍楽隊は紺青色といった具合です。しかし、1940年（昭和15年）の陸軍服制改正に伴い、これらの胸章は廃止されました。

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