西中洲 (福岡市)

西中洲（にしなかす）

福岡県福岡市中央区に位置する西中洲は、独特の町名を持ち、町の広さは8.64ヘクタールです。現在の地域には丁目の設定はないものの、すべてのエリアに住居表示が施されています。最新の人口データによると、2022年11月時点で359人が居住しています。郵便番号は810-0002です。

地理

西中洲は那珂川と薬院新川、国道202号によって囲まれています。地元では中洲の西側に位置し、対岸には博多区中洲があります。また、薬院新川を挟んで天神とも接しています。国道202号の反対側には春吉が広がり、南西の三光橋交差点では渡辺通りとも接しています。この地域は春吉小学校の校区内にあり、北西端には水上公園が存在します。

水上公園は地域の三角形の角に位置し、その近くには明治通りがあり、道を渡ると天神中央公園に到達します。南北に貫く主要道路は福岡県道553号で、この道を南下すると国体道路に至ります。国体道路を利用すれば、春吉橋を通って中洲に渡ることもできます。

河川

西中洲の東側と西側には主に那珂川と薬院新川が流れ、地域の特徴的な地形を形成しています。

人口

西中洲の人口は福岡市の住民基本台帳に基づいて年次で集計されており、毎年9月末のデータを基にしています。

施設

西中洲にはいくつかの公園があります。

水上公園

水上公園は裕仁親王（後の昭和天皇）の御成婚を祝うために整備された公園です。1983年に再整備を経て現在の名称に変更されました。公園内には新宮晋のデザインによるモニュメントがあり、周辺の観光スポットとして親しまれています。また、薬院新川を挟んだ対岸には西中洲公園と呼ばれる別の公園も存在します。

天神中央公園

天神中央公園は那珂川を挟んだ中洲と西中洲の双方に広がっています。公園の一部には福岡県公会堂貴賓館があり、福博であい橋を通じて中洲と繋がっています。近年、このエリアは官民協力のもとで再整備が進められており、飲食施設も充実しています。

飲食店

国体道路沿いは多くの飲食店やホテル、カラオケ店が並ぶ活気のある場所です。中洲の恩恵を受けつつ、西中洲自体は落ち着いたレストランや居酒屋が立ち並ぶ大人のためのエリアが広がります。飲食店の多様性に加え、静かで洗練された雰囲気が特徴です。また、「西中洲地区建築協定」により多くの風俗店やカジノ、ネオンサインの新規出店が規制されており、地域の独自性が保たれています。

治安

西中州は暴力団排除条例に基づき、特別強化地域に指定されています。これにより、暴力団との関係を禁止する取り組みがなされており、安全に楽しめる街づくりが進められています。

交通

西中洲へのアクセスは非常に良好で、西鉄天神大牟田線の西鉄福岡（天神）駅、地下鉄空港線の天神駅、そして地下鉄七隈線の天神南駅が近くにあり、便利な立地となっています。これらの交通手段を利用することで、周辺エリアへの移動もスムーズに行えます。

このように、西中洲は歴史ある魅力的な場所で、静かで落ち着いた大人の社交場として魅力を発信しています。

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