西冬彦

西 冬彦（にし ふゆひこ）

西 冬彦は、1965年12月27日に鹿児島県で生まれた、日本の多才な映画人です。映画監督、プロデューサー、そして俳優としても活動しており、特にアクション映画の世界でその才能を発揮しています。

来歴と人物像

早稲田大学法学部を卒業した西は、1998年に映画配給会社のギャガ・コミュニケーションズ（現在のギャガ）に入社しました。この会社で彼は、後に日本でも大きな話題を呼んだアジア映画の買付け業務に携わります。例えば、コメディとアクションが融合した『少林サッカー』、驚異的なムエタイアクションで衝撃を与えた『マッハ!!!!!!!!』、感動的なラブストーリー『私の頭の中の消しゴム』といった作品群の日本公開に関わる重要な役割を果たしました。

2005年に独立を果たしてからは、自身の情熱を傾けるアクション映画の制作に主軸を置くようになります。制作だけでなく、アクション監督や武術監督として作品に関わることも多く、その専門知識と経験を活かしています。さらに、自らが俳優として出演することも少なくありません。特に、後述する自身の監督・プロデュース作品で、重要な役柄を演じるケースが見られます。

彼は、アクション映画界の著名な人物とも親交が深く、『少林サッカー』で知られる香港のチャウ・シンチーや、『マッハ!!!!!!!!』の主演俳優であるタイのトニー・ジャーといった、アジアを代表するアクションスターたちと良好な関係を築いています。この国際的なネットワークも、彼のアクション映画制作における強みの一つと言えるでしょう。

監督作品

西冬彦は、2009年公開の『ハイキック・ガール!』で初めて監督を務めました。この作品では脚本も兼任しています。

その他、監督として以下の作品を手がけています。

『TOURNAMENT』（2012年） - 脚本も担当
『GREAT JOURNEY OF KARATE』（2016年、東映）
『Kuro-obi Dream』（2016年、東映）
『GREAT JOURNEY OF KARATE2』（2017年、東映）
『大いなる遺産～空手の流儀～GREAT LEGACY OF KARATE』（2017年、東映）
『GREAT JOURNEY OF KARATE3』（2018年、東映）
『GREAT JOURNEY OF KARATE4』（2019年、東映）
『大いなる遺産 3 ～武術の旅人』（2019年、東映）

プロデュース・アクション監督作品

監督業の傍ら、プロデューサーやアクション監督としても精力的に活動しています。

『WILD NIGHTS』（2000年） - 制作、武術監督
『黒帯』（2005年） - 制作、武術監督
『黒帯 KURO-OBI』（2007年） - 武術監督
『少林少女』（2008年） - プロデューサー
『KG カラテガール』（2011年） - アクション監督、脚本
『サルベージ・マイス』（2011年） - プロデューサー、アクション監督
『琉球バトルロワイアル』（2013年） - アクション監督
『ハイキック・エンジェルス』（2014年） - プロデューサー、脚本

俳優としての活動

自身が関わるアクション作品を中心に、俳優としても出演しています。特に「赤城健」という役名で複数作品に登場しています。

主な出演映画:

『WILD NIGHTS』（2000年） - 主演（赤城健 役）
『レイズライン』（2001年）
『黒帯』（2005年） - 主演（赤城健 役）
『拳 アルティメット・ファイター』（2005年） - SAIGO 役
『黒帯 KURO-OBI』（2007年） - 東郷孝臣 役
『ハイキック・ガール!』（2009年） - 赤城健 役
『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』（2010年） - 赤城教授 役（友情出演）

主な出演テレビドラマ:

『SP 警視庁警備部警護課第四係』（2007年、フジテレビ） - 赤城 役
* 『仮面ライダーW』（2009年、テレビ朝日） - 赤城教授 役

西冬彦は、企画、制作、監督、出演と、映画制作の多岐にわたる分野で活躍し、特に日本のアクション映画界においてユニークな存在感を示しています。

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