西原 (鹿屋市)

西原の概要

西原（にしはら）は鹿児島県鹿屋市の一部で、地元の文化や歴史が色濃く残る町です。町は西原一丁目から四丁目までの区域に分かれており、住居表示が実施されています。もともとは旧肝属郡鹿屋町中名や旧鹿屋市西原町の一部として存在していました。郵便番号は893-0064です。2020年の時点で、西原は人口5,689人、2,849世帯が居住しております。

地理的特徴

西原は鹿屋市の南部に位置し、北には上谷町、東には新栄町や新生町、西には今坂町や野里町、北西には郷之原町、そして南には田崎町と接しています。地域の北部は山林が多く、南部は平地が広がり、ここに人口や住宅が集中しています。また、鹿屋市の総合計画区域や地域福祉計画区域に組み込まれており、周辺の町名とともに発展しています。

地価情報

2021年3月31日の公示地価によると、以下の西原の住宅地にはそれぞれ地価が設定されています。

• - 西原2丁目24-19（鹿屋1）: 20,300円/m²
• - 西原1丁目12-26（鹿屋5-3）: 27,100円/m²

歴史的背景

西原の歴史は隣接する鹿屋航空基地と深く関連しています。昭和初期、西原地域は低地が広がる農村地帯でしたが、1936年に大日本帝国海軍鹿屋海軍航空隊が設立されると、航空工廠のスタッフ住宅が建設され、住宅団地の基盤が整いました。1945年には、太平洋戦争による空襲の影響を受け、地域に大きな被害がもたらされました。

沿革

• - 1941年: 航空工廠工員の住宅が現在の西原1丁目に建設。
• - 1942年: 供養松原海軍住宅が西原2丁目に完成。
• - 1950年: 町名の設置により西原町が成立。
• - 1963年: 西原の土地区画整理事業が開始。
• - 1970年: 西原の住居表示が整備され、町名が細分化される。
• - 2015年: 西原地区の交番が他の交番に統合される。

地域の施設

西原地区には多様な教育機関や公共施設が揃っています。

西原一丁目の主な施設

• - 鹿屋市立鹿屋女子高等学校
• - 鹿屋市立西原小学校
• - 鹿屋西原郵便局
• - 西原1丁目公民館
• - 鹿児島銀行西原支店

西原二丁目の主な施設

• - 鹿屋市立第一鹿屋中学校
• - 鹿屋松原簡易郵便局
• - 西原地区学習センター
• - 鹿屋運動公園
• - さくら保育園

西原三丁目の主な施設

• - 鹿屋市立鹿屋看護専門学校
• - 海上自衛隊鹿屋航空基地
• - 鹿屋航空基地史料館
• - 鹿屋市観光物産総合センター
• - 西原健康運動公園

西原四丁目の主な施設

• - 鹿屋合同庁舎
• - 鹿児島地方法務局鹿屋支局
• - 鹿屋税務署
• - 自衛隊鹿児島地方協力本部鹿屋地域事務所
• - 桜ヶ丘病院

交通機関

鉄道

西原には直接の鉄道駅は存在しないため、最寄りの駅まで10km以上の距離があります。

道路

主要な国道は国道269号で、鹿児島市から宮崎市へ繋がっています。また、市町村道も存在し、地域間の移動をサポートしています。

バス

市内や近隣都市へ向かうバス路線も整備されています。特に、鹿児島交通による高速バスは便利です。

人口動向

2020年のデータによると、西原地区は人口減少の傾向が見られました。全体的に1985年から2015年にかけて少子高齢化が進み、地域の課題となっています。

結論

西原は歴史的な背景を有しながら、様々な施設が揃った住みやすい地域です。地域コミュニティの活動が活発で、今後の発展が期待される場所といえるでしょう。

もう一度検索