鹿児島銀行

株式会社鹿児島銀行の概要

株式会社鹿児島銀行（かごしまぎんこう、英: THE KAGOSHIMA BANK, LTD.）は、鹿児島県の鹿児島市に本店を構える地方銀行です。通称「かぎん」で親しまれており、九州フィナンシャルグループの一員として、熊本県の肥後銀行等と提携しています。鹿児島銀行は、指定金融機関として地域経済に密着したサービスを提供しており、銀行業務を通じて地域の発展に貢献しています。

銀行の歴史と沿革

鹿児島銀行の起源は1879年に遡ります。第百四十七国立銀行が設立され、その後鹿児島商業銀行や海江田銀行などと合併を重ね、1944年に株式会社鹿児島興業銀行として新たにスタートを切りました。1952年には現在の名称に変更され、その後1972年には東京・大阪証券取引所に上場。2015年には肥後銀行との経営統合により九州フィナンシャルグループを設立し、上場を廃止しました。

事業展開と新たな試み

鹿児島銀行は、2019年から2020年にかけて新本店ビルの建設を進めました。新本店ビルは、地下1階、地上13階建てとなっており、商業施設「よかど鹿児島」としても利用されています。この施設は、菓子店や飲食店等が並ぶ賑やかな空間です。市民との交流を図るため、全店舗はキャッシュレス決済に対応しています。

「よかど鹿児島」とは？

「よかど鹿児島」は、鹿児島銀行の本店ビルと別館に併設された商業施設です。2020年5月に全面オープンし、さまざまな食料品や工芸品、飲食店が揃っています。新型コロナウイルスの影響もあり、本店ビルの完全オープンが2020年5月にずれ込みましたが、今では多くの地域のお客様に利用されています。

スマート決済サービス「Payどん」

鹿児島銀行は、2019年から「Payどん」と呼ばれるモバイル決済サービスを提供しています。このサービスでは、銀行口座から直接支払いや地域振興券の購入が可能です。2021年には加盟店数が6200店を超えるなど、地域内での普及が進んでいます。また、2023年からは多様な銀行口座での利用も可能となりました。

地域貢献と未来への取り組み

鹿児島銀行は、ただの金融機関としてだけでなく、地域経済の活性化に向けた取り組みにも力を入れています。2023年には投資専門子会社「かぎん共創投資」を設立し、事業承継や新たなビジネスの支援を行っています。今後も、地域住民のニーズに応え、持続可能な成長を目指す姿勢が求められています。

店舗とサービスの拡充

鹿児島銀行は、県内外に多くの店舗を持ち、2023年3月末時点では153の店舗を展開中です。県内の他、宮崎県や福岡県、熊本県にも店舗を持ち、さらに都心部の大阪や東京にも拠点を設けています。今後、新たな店舗とサービスの展開も視野に入れた地域密着型経営を強化していくでしょう。

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