西向町

西向町について

西向町（にしむかいちょう）は、和歌山県東牟婁郡に位置していた町で、現在の串本町の東部にあたります。具体的には、古座川の河口右岸に位置し、紀勢本線の古座駅と紀伊姫駅の周辺地域に該当しています。また、本町は町制施行以前に西向村（にしむかいむら）として知られており、その歴史や特徴についても触れています。

地理

西向町は、海に面し、熊野灘の美しい海岸線を抱えていました。周囲には地ノカレ島、沖ノカレ島、九龍島、鯛島、瀬島、箱島といったいくつかの小島が点在しています。自然環境も豊かで、重畳山と呼ばれる山々がそびえ、古座川や鬮野川が流れています。こうした地形と豊かな水源は、地域の自然環境の多様性を示しています。

歴史

1899年4月1日、西向浦、古田村、神野川村、伊串村、姫村、姫川村の区域をもとに、西向村が誕生しました。この町は1889年から1935年まで村として存続し、その後町制を施行して西向町に昇格しました。それから多くの変遷を経て、1956年3月30日に古座町や田原村と合併し、古座町が新たに形成されることとなり、同日をもって西向町は廃止されました。

交通

西向町への交通手段としては、主に鉄道と道路が利用されていました。紀勢西線（現・紀勢本線）には紀伊姫駅と古座駅が設置されており、地域の交通の要所として機能していました。また、国道170号（現在の国道42号）沿いに位置し、交通の便は良好でした。

参考文献

本内容は、『角川日本地名大辞典 30 和歌山県』に基づき、地域の地理や歴史をまとめました。

関連項目

西向町は和歌山県内の廃止市町村の一つとしても知られ、地域社会の変化や歴史を俯瞰するうえで貴重な存在です。和歌山県の他の廃止市町村と同じく、かつての姿を今に伝える貴重な資料として記憶されています。

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