西尾忠照

西尾忠照は、江戸時代前期に活躍した大名であり、土浦藩と田中藩の藩主を歴任しました。横須賀藩西尾家三代目にあたります。幼名は不明で、初めは忠昭と名乗っていました。官位は従五位下・右京亮、丹後守です。

1613年、西尾忠永の長男として駿河国に生まれました。1620年に父・忠永が亡くなると、家督を継ぎ、土浦藩主となりました。1620年から1621年にかけて、日光東照宮参拝からの帰路に立ち寄る二代将軍徳川秀忠を迎えるため、城の威容を整えるべく、東櫓と西櫓を築造しました。

1649年2月11日、5000石を加増され、駿河国田中へ転封となりました。この転封により、田中藩の初代藩主となります。1654年に死去し、嫡男である忠成が後を継ぎました。

官歴

1625年11月：従五位下、右京亮に叙任。
1630年：丹後守に任官。

系譜

父：西尾忠永
母：西尾吉次の娘
正室：竹中重義の娘
継室：松平伊昌の娘

子女

長男：西尾忠成（生母は継室）
娘：有馬忠頼正室、酒井忠世の養女

西尾忠照は、土浦藩主として城の改修を行う一方で、田中藩初代藩主としても藩政を担いました。将軍を迎えるための城の改修や、加増と転封など、その生涯は多岐にわたります。また、婚姻関係を通じて有力大名家との関係を築き、子孫は、それぞれの地で藩主として活躍しました。

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