西山荘

西山荘（せいざんそう）

西山荘は、日本の茨城県常陸太田市にある、徳川光圀が隠居した場所で、国の史跡および名勝に指定されています。元禄3年、つまり1680年代に建設され、光圀は1691年から1700年にかけてここで過ごしました。光圀が過ごしたこの場所で、彼は歴史書『大日本史』の編纂に力を注いでいたことが知られています。

当初の建物は1817年に起きた野火によって焼失しましたが、現在残っているものは、1819年に8代藩主・齊脩によって再建された構造です。この施設は、公益財団法人徳川ミュージアムにより管理されており、訪れる人々に当時の文化や歴史を伝える重要な役割を果たしています。

建物は、茅葺きの平屋建てで、内部の壁は粗壁のまま残されています。この質素な造りは、華美な装飾を嫌った光圀の人柄を表しています。また、園内にある侍の居宅は復元されており、光圀にゆかりのある品々が資料館として展示されています。このような展示を通じて、訪れる人々は日本の歴史と文化に触れることができます。

さらに、2018年1月に徳川ミュージアムのANNEXが開設され、さらに幅広い資料や展示が提供されるようになりました。この新しい施設は、光圀の生活や彼が貢献した歴史について理解を深めるのに役立ちます。

訪問情報

所在地

〒313-0007　茨城県常陸太田市新宿町590

アクセス

• - JR東日本・水郡線常陸太田駅から、茨城交通バス上宮田行きで『西山荘入口』下車後、徒歩5分。

入園料と開園時間

• - 入園料

大人：1500円
子供：600円

• - 開園時間

9:00 - 16:00
※入園は閉園の30分前まで。

西山荘は、ただの観光地ではなく、歴史を学び、感じることができる貴重な場所です。光圀の足跡をたどりながら、日本の文化や歴史に思いを馳せるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

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