西島大介

西島大介

西島大介（にしじま だいすけ、1974年10月5日 - ）は、日本の漫画家、イラストレーター、ライター、映像作家、そして音楽家として、多岐にわたる分野で活躍している人物です。東京都で生まれ、広島県広島市で育ち、現在は再び広島市を拠点に活動しています。

概要

1990年代中盤からイラストレーターとしてキャリアをスタートさせ、2004年に漫画家としてデビューしました。以降、SFやサブカルチャー系の文芸誌を中心に作品を発表しています。2015年には映画の共同脚本を手がけ、そのコミカライズも担当するなど、活動の幅を広げています。また、DJまほうつかい名義でエレクトロニカの楽曲を制作したり、姫乃たまとの音楽ユニット「ひめとまほう」としても活動するなど、音楽家としての顔も持っています。

略歴

父親の仕事の関係で各地を転々とする幼少期を過ごし、幼稚園と中学・高校時代は広島で過ごしました。広島市立井口中学校、広島県立広島観音高校を卒業後、上京。高校の同級生にはライターの松谷創一郎がいます。

1993年には、ソニー・ミュージック主催のコンテストで、マリオペイントで制作した短編映像が入選。1997年にはウェブ上でキョンシービデオに関する連載コラムを発表し、1998年にはMTVのステーションIDコンテストで入賞するなど、早くからその才能を発揮していました。

1999年には、大塚ギチ、菊崎亮、コヤマシゲト、宮昌太朗と共にUNDERSELL ltd.を設立。2000年にはゲーム・ムービーの監督・シナリオ・絵コンテ・キャラクターデザインなどを担当しました。

2003年にUNDERSELL ltd.を退社し、フリーランスとして独立。2004年に『凹村戦争』を刊行し、星雲賞アート部門を受賞しました。2009年には、漫画原稿の紛失事件を題材にした作品を発表。同年、漫画家養成企画「西島大介のひらめき☆マンガ学校」を開始しました。

2013年には、『すべてがちょっとずつ優しい世界』が広島本大賞コミック部門を受賞。2018年には、マンガ家育成スクールの“ひらめき☆プロデューサー”に就任。2019年には、アイドルプロジェクト「迷ゐゴ」をプロデュースし、2020年には個人電子出版レーベル「島島」を設立するなど、精力的に活動を続けています。

人物

趣味はREPHLEXの音源収集。『新世紀エヴァンゲリオン』からの影響を公言しており、自身を「エヴァ世代」と称しています。また、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』のCGモデリングを担当した経験も持っています。

影響を受けた作家として岡崎京子の名前を挙げており、実家のある広島市に2011年の東日本大震災以降、家族で転居しています。

主な作品

西島大介は、数多くの単行本、画集、絵本、イラストコラムなどを発表しています。

漫画
凹村戦争
世界の終わりの魔法使いシリーズ
ディエンビエンフー
アトムちゃん
すべてがちょっとずつ優しい世界
世界の終わりのいずこねこ
画集
くらやみ村のこどもたち
The ART of Điện Biên Phủ
絵本
試作品神話（文：大塚英志）

この他にも、小説の表紙イラストや、テレビアニメのエンドカード、ラジオ番組など、幅広い分野で活躍しています。

西島大介は、その独特な世界観と多様な才能で、日本のサブカルチャーシーンに大きな影響を与え続けているクリエイターです。

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