西川原駅

西川原駅について

西川原駅（にしがわらえき）は、岡山県岡山市中区西川原一丁目にある西日本旅客鉄道（JR西日本）の山陽本線の駅です。駅は2008年に正式に開業し、岡山県内で最も新しい駅として知られています。駅番号は、山陽本線ではJR-S02、赤穂線ではJR-N02となっています。合理的な運転形態により、赤穂線の列車もこの駅に停車し、旅客案内では「西川原・就実駅」として扱われています。

設置の背景

西川原駅の設置には、岡山市と就実学園が関わっています。就実大学および就実短期大学を運営する学校法人である就実学園が駅の建設費を全額負担した一方で、岡山市は駅周辺のインフラ整備に投資しました。このようにして設置された「請願駅」として、地域の交通の便が向上しました。

駅名に関しては、JR西日本側が地名の「西川原」を、地元の就実学園側は「就実大前」を主張し、駅名の決定には時間がかかりました。最終的には正式名が「西川原駅」と定まりましたが、実際の利用時には「西川原・就実」との表示が行われる慣行があります。

歴史的経緯

西川原駅の開設の流れは、2004年に遡ります。この年、就実学園が新駅設立の要望書をJR西日本に提出しました。その後、2007年には中国運輸局に新駅設置の認可を申請し、2008年3月に高島駅と岡山駅を結ぶ新駅として開業しました。以降、駅は運営方法や案内システムの見直しを行い、2020年には駅ナンバリングが導入されました。

駅の構造と運営

西川原駅は高架形式で、相対式ホーム2面2線を有しています。分岐器や絶対信号機を持たないため、実質的には停留所として扱われています。駅構造はシンプルですが、利用者からはバリアフリー面での改善が求められています。基本的に無人駅であるため、事務室には簡易自動改札機が設置されています。急な変更を伴う学生のイベント等に対応するため、プレハブの事務室が残されています。

周辺情報

駅周辺は閑静な住宅街が広がり、特に大学生の通学に利用されることが多いです。また、岡山市中心部へ向かう通勤客も多く見受けられます。駅の南西には就実大学と短期大学が位置しており、教育機関との接点が強いエリアです。最近では、駅北側の道路沿いに飲食店や医療機関が新たにオープンしています。地域の特徴を反映した環境が整ってきており、利用者にとって便利な立地が魅力です。

より詳しい情報

近隣には、就実小学校や岡山県立岡山操山中学校・高等学校、またいくつかの保育施設が存在し、地域の教育・育成が強調されています。駅の南側には百間川も流れており、自然環境も身近です。

西川原駅は新設された駅として、地域交通の新たな拠点となっており、利用者のニーズに応える形で今後の展開が期待されています。

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