西川和宏

西川 和宏（にしかわ かずひろ）

西川和宏は、1986年4月2日生まれの将棋棋士で、兵庫県神戸市に生まれました。棋士番号は272で、将棋界においては父親である西川慶二の門下生として注目を浴びています。このように、将棋界で親子棋士というのは珍しい存在であり、彼のプロ入りは戦後初の現役親子プロ棋士として記録されました。

棋歴

西川は2006年度後期に始まる奨励会三段リーグに参加し、2008年前期の三段リーグでは14勝4敗という素晴らしい成績を収め、プロ入りの切符を手にしました。彼の棋士生活は決して平穏なものではなく、特に初参加となった第68期順位戦では、最終日に中村亮介に敗れて降級点を受けるなど、苦難の道を歩むこととなりました。しかしながら、彼は同じく棋士としての地位を築くために懸命に努力し続けました。

その後、2013年には第63回NHK杯テレビ[[将棋トーナメント]]で強豪の谷川浩司や豊島将之を破り、自身初のベスト4進出を果たすなど、大きな成績を残しています。

人物・エピソード

西川には特異なエピソードがいくつかあります。例えば、将棋世界の企画において、彼はプロ同士の対局で角落ちを行い、下手側として鈴木大介に二度敗れたという珍しいケースがありました。この対局は、プロ同士での角落ちでの敗北が非常に稀であるため、話題となりました。また、父であり師匠でもある西川慶二がテレビ出演した際には、和宏のインタビュー映像や少年時代の写真が公開され、家族としての絆や彼の棋士としての成長を見せる機会となりました。

さらに、彼の初の本戦出場となった第60回NHK杯の1回戦では、対局相手の戸辺誠、読み上げ係の藤田綾、記録係の荒木宣貴と、対局に関わった全員が同学年という非常に珍しい状況が生じました。このようなエピソードは、将棋界での彼の位置をより特別なものにしています。

2010年6月22日には棋聖戦1次予選で特異な経験をすることになります。1日で有森浩三と持将棋を指し直し、さらに福崎文吾と千日手の指し直しを行い、いずれも勝利を収めました。このような一日での複数の対局は高いひらめきと精神力が求められます。

プライベート

2022年6月15日には、彼の個人的なニュースも報じられました。それは、彼が2022年5月29日に結婚したことを自らのTwitterで発表したことです。プライベートでも新たな一歩を踏み出した西川和宏に、将棋界も注目が集まることでしょう。

彼の名前は、同じく関西を拠点にする観戦記者の西川和宏とよく混同されることがあり、この点でも将棋界の面白さが漂っています。

昇段履歴

• - 2001年09月: 6級（奨励会入会）
• - 2006年09月: 三段
• - 2008年10月: 四段（プロ入り）
• - 2014年08月: 五段
• - 2016年11月: 六段

主な著書

• - 西川流振り飛車 居飛車穴熊破り（マイコミ将棋BOOKS、2011年）
• - これからの相振り飛車（マイナビ将棋BOOKS、2014年）

西川和宏は、将棋界での経験と個性をもって、これからも将棋ファンを魅了し続けるでしょう。

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