西川賢哉

西川 賢哉

2001年6月3日生まれ、日本のラグビーユニオン選手である西川 賢哉（にしかわ けんや）は、現在、国内最高峰のプロリーグであるジャパンラグビーリーグワンに参戦するNTTドコモレッドハリケーンズ大阪の一員としてプレーしている。ポジションは主にウィング（WTB）を務める。彼のルーツは、古都として知られる京都府京都市にある。

選手としての歩み

身長176センチメートル、体重86キログラムという体格を持つ西川選手は、ウィングとして求められるスピード、アジリティ、そしてタックルを破るパワーを兼ね備えている。ウィングは、グラウンドの両サイドに位置し、トライを奪うためのフィニッシュ能力はもちろん、ディフェンスラインの突破や、数的優位を作り出すための走力が非常に重要なポジションである。

ラグビー選手としてのキャリアの礎は、全国高等学校ラグビーフットボール大会の常連校であり、数多くのプロ選手を輩出している神奈川県の桐蔭学園高等学校で築かれた。彼は同校のラグビー部で頭角を現し、その才能は高校世代の枠を超えて認められた。特に、在学中には将来有望な若手選手が集まる高校日本代表候補に選出されている。これは、当時から彼の持つポテンシャルの高さと、国内における評価の高さを物語るエピソードと言えるだろう。

桐蔭学園高校を卒業後、2020年に日本の大学ラグビー界において揺るぎない地位を確立している名門、明治大学へと進学した。大学ラグビーは、高校ラグビーとは異なり、より戦略的でフィジカルな要素が求められるレベルである。西川選手は、この厳しい環境の中で、関東大学ラグビーリーグ戦グループなどの公式戦を通じて、自身のスキルと戦術理解度を一層磨き上げた。紫紺のジャージを身にまとい、チームの勝利に貢献すべく奮闘した経験は、プロ入り後の彼の基盤となっている。

プロキャリアの開始とリーグワンデビュー

大学での4年間を経て、西川選手はプロラグビー選手としてのキャリアを歩み始めることを決意する。2024年、彼はジャパンラグビーリーグワンに参戦するNTTドコモレッドハリケーンズ大阪への加入を発表した。NTTドコモレッドハリケーンズ大阪は、リーグワン ディビジョン2に所属し、トップリーグ時代から関西を拠点とする伝統あるチームの一つである。新たな環境に身を置き、プロとしての挑戦を開始した。

プロキャリアにおける記念すべき第一歩は、加入初年度の2024-25シーズン開幕戦で訪れた。2024年12月22日に行われたジャパンラグビーリーグワン ディビジョン2の第1節、グリーンロケッツ東葛とのアウェイゲームにおいて、西川選手はチームの先発メンバーとして名を連ねた。この試合が、彼にとって公式戦におけるリーグワン初出場の舞台となった。強豪相手に開幕戦で先発起用されたことは、チームからの期待の高さを示すものである。彼はこの試合で、プロの舞台での自身の能力を試す機会を得た。

今後の展望

京都にルーツを持ち、桐蔭学園高校、明治大学という強豪校で経験を積み、高校日本代表候補にも選ばれた経歴を持つ西川賢哉選手。若くしてプロの世界に飛び込み、早速リーグワンの公式戦で先発デビューを飾るなど、順調なスタートを切っている。ウィングとして、そのスピードと決定力でチームの攻撃を牽引し、多くのトライを生み出すことが期待されている。NTTドコモレッドハリケーンズ大阪の主軸選手として、また将来のジャパンラグビーを担う存在として、今後のさらなる飛躍が注目される選手である。

もう一度検索