西川鯉之亟

西川 鯉之亟について

西川 鯉之亟（にしかわ・こいのじょう）は、1951年7月27日生まれの日本舞踊家及び俳優で、愛知県名古屋市出身です。本名は片山豊で、成城大学の文芸学部文化史学科を卒業後、伝統芸能の世界に身を投じました。彼は名古屋西川流に属し、両親も舞踊家であることから、早くから舞踊の道に進むことが運命づけられていました。

彼にとって初舞台となる「名古屋をどり」は、1953年、わずか2歳の頃に行われ、以後舞踊家としてのキャリアが始まります。また、子役としての活動もあり、1963年には「鞍馬天狗」でデビューし、広く知られるようになりました。その後、俳優としても活動を続け、名前を変えずにさまざまな作品に出演しています。

西川鯉之亟は、親が創立した名古屋西川流鯉水会を引き継ぎ、舞踊の普及や新たな振付や指導を行うなど、文化活動にも力を入れています。名古屋を拠点に、興行や芸術祭にも参加し、伝統芸能の維持に貢献してきました。

家族・親族

彼の家族は、いずれも日本の伝統芸能に従事している個々の才能で知られています。父の西川鯉次郎と母の西川あやめは、共に著名な日本舞踊家であり、彼自身がこの道を歩むことに影響を与えました。また、弟の住田長十郎も、鳴物の分野で活動しています。さらに、彼の娘はNHKのアナウンサーとして活躍しており、母方の叔父は中日ドラゴンズの監督というスポーツ界でも著名な人物です。

舞台・テレビでの活動

西川鯉之亟は、日本舞踊を中心に多岐にわたる演技活動を行っています。名古屋をどりや鯉水会公演に出演し、ダンスや振付の指導を行うことで舞踊の魅力を広めてきました。また、演劇にも積極的に参加し、2008年の「佐賀のがばいばあちゃん」や、2007年の「弁慶」といった作品に出演しました。さらには、大奥や山彦ものがたり、暴れん坊将軍など、さまざまな舞台で重要な役を演じてきました。

テレビドラマの分野でも、彼は多くの作品に登場しており、1963年の「鞍馬天狗」での初出演以降、数多くの名作に関わっています。代表的な作品には、「父子鷹」、「美人はいかが?」や「元禄繚乱」などがあり、幅広い役柄を演じてきました。

西川鯉之亟は、伝統的な舞踊と現代演劇を融合させ、観客に新たな体験を提供し続けている、一流の日本舞踊家であり俳優です。今後もその活動が期待されるアーティストとして、多くの人々に支持されています。

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