西新町駅

西新町駅

西新町駅は、兵庫県明石市西新町にある山陽電気鉄道本線の駅です。駅番号はSY18。明石市の中心部から少し離れた場所に位置し、周辺は住宅街が広がっています。

歴史

西新町駅は、1923年（大正12年）8月19日、神戸姫路電気鉄道の開業と同時に誕生しました。その後、幾多の変遷を経て現在に至ります。1927年（昭和2年）には宇治川電気と合併、1933年（昭和8年）には山陽電気鉄道へと引き継がれました。1947年（昭和22年）には駅が移転、1948年（昭和23年）には急行停車駅となりました。1971年（昭和46年）には橋上駅化を実現。その後、急行の運行が廃止されるなど、時代の変化とともに駅の姿も変化を遂げてきました。

2000年代に入ると、明石川～林崎付近の高架化工事が始まり、2011年（平成23年）には仮ホームへの移転、そして2015年（平成26年）には高架駅として生まれ変わりました。この高架化工事は、周辺地域の交通渋滞の緩和や安全性の向上に大きく貢献しました。 高架化にともない、駅舎やホーム構造も大きく変更されました。

駅構造

現在の西新町駅は、相対式2面2線のホームを持つ高架駅です。バリアフリー化も進められており、改札口からホームへはエスカレーターとエレベーターが設置されています。駅構内には多機能トイレや空調付き待合室も整備され、利用者の利便性が向上しています。かつては、単式・島式複合型の2面3線のホームを有し、車庫も駅に併設されていましたが、高架化工事に伴い、車庫機能は東二見駅へ移転、3番線は撤去されました。

乗り場

西新町駅は、山陽電気鉄道本線の駅であり、直通特急やS特急は通過しますが、普通列車は全列車が停車します。

付記事項

かつて西新町駅には車庫があり、折り返し運転を行う列車や、急行列車の停車駅として重要な役割を果たしていました。車庫は1968年に東二見駅（現在の東二見車両基地）に移転しましたが、3番線の存在はその名残です。また、駅周辺にはかつて保守基地がありましたが、高架化工事に伴い移転しています。山陽電気鉄道の車両には、「西新町」の表示がされています。

利用状況

西新町駅の1日あたりの平均乗車人員は、2021年度で約2707人です。近年は、周辺地域の開発や人口増加に伴い、利用者数も増加傾向にあります。

駅周辺

駅周辺は、住宅地が広がる落ち着いた雰囲気の地域です。国道2号線と県道718号線が近くを通っており、バス路線も充実しています。

バス路線

西新町駅周辺には、神姫バスが運行する複数のバス路線があります。国道2号線沿いの「国道西新町」停留所と、県道718号線沿いの「南王子町」停留所があり、明石市内各地や近隣市町へとアクセスできます。多くの路線が明石駅を経由しており、明石駅からのアクセスも便利です。

西新町駅が登場する文学作品

椎名麟三の小説『美しい女』に登場する「N駅」は、西新町駅であると言われています。

隣の駅

※直通特急・S特急は通過します。

脚注

利用状況のデータは、神戸市統計書、明石市統計書、その他関連資料に基づいています。

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