西朱実

西朱実のプロフィールと業績

基本情報

西朱実（にし あけみ、1930年6月13日 - ）は、日本の著名な女優です。彼女の本名は西野潤子（にしの じゅんこ）で、時折、西朱美という名前でも誤記されることがあります。彼女は、連続テレビ映画『太陽にほえろ!』において、刑事「長さん」を演じる下川辰平の妻である「野崎康江」役でセミレギュラー出演を果たし、広く知られています。

出身と教育

東京都目黒区に生まれた西朱実は、順心高等女学校及び文化服装学院裁断科を卒業しました。彼女は同時期にデビューした仲間である宇治みさ子、久保菜穂子、南寿美子とともに新東宝に入社し、女優としてのキャリアをスタートさせました。

キャリアの始まり

1952年6月19日、西朱実は新東宝から初めて映画『恋の應援團長』に出演し、これが彼女のスクリーンデビューとなります。この作品は井上梅次の初監督作品でもあり、西朱実を含む多くの若手女優たちは「新東宝ニューフェイス」として登場しました。その後、彼女は数本の映画に出演し、1956年にはテレビ映画『遊星人M』にも出演し、この頃は新東宝撮影所近くに居住していたと言われています。

新東宝の時代

1961年に新東宝は倒産し、その後、製作部門はニッポン・アートフィルム・カンパニーとして再編されましたが、西朱実はその後も多くの作品に関与し続けます。特に、1962年に放映が始まったタケダアワー枠の連続テレビ映画『隠密剣士』において、アイヌ人の「クララ」役を演じ、レギュラー出演を果たしました。

成人映画への出演

1964年には、成人映画『女狼』に出演し、その後の2年間で数作品に関わります。特に『日本映画発達史』では、当時の成人映画界の主要な女優として名前が挙げられることとなります。彼女の出演作には『挑まれた女』や『処女の反撥』などがあり、主に独立系の成人映画でも活躍しました。

『太陽にほえろ!』での成功

1972年に放映が開始された『太陽にほえろ!』においては、レギュラー陣の下川辰平演じる「長さん」の妻役として登場し、全28回の出演を果たしました。1981年に放映された第479回『怒りのラガー』が最後の出演となりますが、この作品と彼女の演技は今でも多くの視聴者に覚えられています。

活動の終息とその後

1983年に日本テレビとユニオン映画が製作した『事件記者チャボ!』に出演したのが西朱実の最後の記録です。その後の出演情報はなく、同年に引退したと考えられています。彼女が存命であれば、2014年現在で84歳前後となります。

まとめ

西朱実は、日本の映画とテレビ界で幅広い活動を展開してきました。彼女の演技力と存在感は多くの人々の記憶に残り、特に『太陽にほえろ!』での役柄は多くのファンに愛される存在となっています。彼女の功績は、今後も日本の女優の歴史の重要な一部として語り継がれることでしょう。

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