西村与志木

西村与志木について

西村与志木（にしむら よしき）は、1950年5月5日生まれの日本のテレビプロデューサーであり、NHKの職員です。2013年10月時点では、NHKエンタープライズのエグゼクティブ・プロデューサーを務めていました。また、日本映画テレビプロデューサー協会の副会長や、日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムの理事も務めており、業界における重要な役割を担っています。

生い立ちとキャリア

長野県上伊那郡美和村（現在の伊那市長谷溝口）で生まれた西村氏は、長野県伊那北高等学校を卒業後、1976年に東京大学文学部（西洋史学科）を卒業し、NHKに入局しました。高松局での勤務を経て、番組制作局ドラマ部に配属されました。

初期には、大河ドラマ「独眼竜政宗」（1987年）の演出を担当し、その才能を発揮しました。その後、アメリカ総局特派員としてロサンゼルスに派遣され、3年間映画制作を学びました。帰国後は、連続テレビ小説「かりん」の制作統括を務め、その手腕を高く評価されました。

ドラマ番組部長を3年務めた後、平成18年にはNHK放送総局のエグゼクティブプロデューサーに就任しました。さらに、平成24年からはNHKエンタープライズのシニア・エグゼクティブ・プロデューサーとして活躍しました。

主な参加作品

西村氏は、数多くのドラマ制作に関わっており、その代表的な作品には以下のようなものがあります。

野のきよら山のきよらに光さす （1983年）：演出
富士山麓 （1985年）：演出
連続テレビ小説
澪つくし （1985年）：演出
かりん （1993年）：制作統括
子どもの隣り （1986年）：演出
晴のちカミナリ （1989年）：演出
大河ドラマ
独眼竜政宗 （1987年）：演出
秀吉 （1996年）：制作統括
八月の叫び The August Screams （1995年）：チーフ・プロデューサー
メナムは眠らず （1995年）：制作統括
The Last Bullet 最後の弾丸 （1995年）：プロデューサー
うどんとビデオ （1997年）
もうひとつの心臓 （1997年）：制作統括
鏡は眠らない（1997年）：制作統括
女たちの帝国（1997年）：制作統括
ラスト・イニング（1997年）：制作統括
新宿鮫 毒猿（1997年）：プロデューサー
風になれ鳥になれ （1998年）：制作統括
玩具の神様 （1999年）：制作統括
菜の花の沖 （2000年）：制作統括
坂の上の雲 （2009, 2010, 2011年）：エグゼクティブ・プロデューサー
60番勝負（2013年）

受賞歴

西村氏が関わった作品は数々の賞を受賞しており、その功績は高く評価されています。

野のきよら山のきよらに光さす
モンテカルロ国際テレビ祭 ドラマ部門ゴールデンニンフ賞（グランプリ）
国際批評家賞
日本テレビ技術賞（奨励賞）
子どもの隣り
文化庁芸術作品賞
The Last Bullet 最後の弾丸
ハイビジョン国際映像祭 個人表彰
もうひとつの心臓
芸術祭 優秀賞
日本テレビ技術賞
坂の上の雲
* 芸術選奨



西村与志木は、日本のテレビドラマ界において、重要な役割を果たしたプロデューサーの一人であると言えるでしょう。彼の作品は、多くの視聴者に感動を与え、テレビドラマの歴史にその名を刻んでいます。

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