西桂太

西桂太：多才な才能で舞台と映像を彩った演出家

西桂太（にし けいた、1931年3月31日 - ）は、日本の演劇界、声優界、映像界において多岐にわたる才能を発揮した人物です。俳優、声優としての活動はもとより、演出家、映像ディレクター、吹き替えディレクター、翻訳家、劇作家としてもその名を刻みました。本名および演出家としての名義は大西桂太、翻訳家としては秋元良介の名義を用いています。大阪府出身で、早稲田大学演劇科を卒業。

経歴

1956年、大学在学中にぶどうの会演出部に入団し、そのキャリアをスタートさせました。大学卒業後は、TBS放送劇団、青年工房、土の会といった劇団で俳優・声優として活動。その後フリーランスとなり、日本合唱センター、劇団アトリエ座、劇団どらま座、声の劇団イマージュ（代表を経て、顧問）、演劇企画集団「人」などを設立し、演劇界に深く関わりました。後進の育成にも力を注ぎ、日活芸術学院、東京アナウンス学院などで講師も務めています。

2017年、親戚関係にある高嶺巌によって引退が公表されました。

幅広い活動

声優としては、1963年の『鉄腕アトム』をはじめ、『ジャングル大帝』、『リボンの騎士』など、数々の名作アニメに出演。劇場アニメや吹き替えの分野でも活躍し、その声は多くの人々に親しまれました。

演出家としては、舞台を中心に数多くの作品を手がけました。劇団アトリエ座や声の劇団イマージュでの公演では、独自の演出で観客を魅了。翻訳家としては、秋元良介名義で映画の吹き替えや舞台の脚本を手がけ、海外作品の魅力を日本に紹介しました。

代表作

アニメ

鉄腕アトム（1963年）
ジャングル大帝（1965年）
リボンの騎士（1967年）

吹き替え

ウィンチェスター銃'73
ハスラー

舞台（演出）

出口なし（1962年）
国境線のある家（1968年、2005年）
裁かれるのは誰か？（1969年）

翻訳

荒鷲の要塞（1975年）
チャイルド・プレイ（1988年）

西桂太は、その多才な才能と情熱によって、日本の演劇・映像文化に大きく貢献しました。彼の作品は、これからも多くの人々に感動と喜びを与え続けるでしょう。

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