西武園競輪場

西武園競輪場と思われるその魅力

西武園競輪場は埼玉県所沢市荒幡に位置する競輪専用の施設です。この場所は西武鉄道が所有し、主催者は埼玉県となっています。競技はJKA東日本地区本部関東支部が担当しており、電話投票による競輪場コードは26#です。

歴史と名称の変遷

1950年5月22日に開設された当初は「村山競輪場」の名称でした。この時期、周辺開発に合わせて西武鉄道が西武園遊園地などを整備し、1954年5月に今の「西武園競輪場」に名が改められました。特筆すべきは、1960年に発生した「西武園競輪騒擾事件」で、初めて観客による暴動が起きた事例として知られています。

施設の特徴

競輪場の設計は丘陵地を掘り下げて行われており、近隣の西武ドームと類似した構造を持っています。そのため、最寄駅の西武園駅からのアクセスは上り坂となり、正式な入口へ入るまでに幾分の努力が必要です。また、正面入口直下には「サイクルシアター」と呼ばれる600名収容の大型ホールがあり、競輪活動が行われていない日にもイベントスペースとして使用されています。

1992年から始まった大規模な改修工事は1997年に完了し、屋根のある客席が整備されました。すべての観覧席が個別になっている点も利用者に配慮された設計です。しかし、観客数の減少により、グレードレースでは特定のエリアが閉鎖されている場合があります。

メインスタンドと観覧スペース

メインスタンドは全面ガラス張りで、下層部には特別観覧席、上層部にはロイヤルルームが設けられています。またかつて存在したクイーンルームは、近年ではほとんど使用されなくなりました。発走地点へ向かう選手たちは、特別に設計された敢闘門を通りますが、観客は屋外のスペースへの立ち入りが制限されています。

競輪の開催と特別なイベント

この競輪場では開設以来、多くの特別競輪が行われてきました。その中でも、1998年には日本選手権競輪、2004年・2022年・2023年にはオールスター競輪が開催されるなど、名誉あるレースが行われています。特に、毎年4月下旬に開催される「ゴールド・ウイング賞」は記念競輪の伝統的なイベントとして親しまれています。

新しい取り組み

近年ではミッドナイト競輪やナイター競輪も導入され、より多様な観覧の機会を提供しています。また、重勝式投票であるKドリームスの発売を開始し、会員制のネット販売を通じて競輪の楽しみを広げています。

アクセスと周辺環境

西武園競輪場への交通は、西武鉄道西武園線の西武園駅から徒歩1分というアクセスの良さが魅力です。また、周辺には西武園ゆうえんちやゴルフ場、村山貯水池などの観光スポットがあります。

結論

西武園競輪場は、歴史深い場所でありながら、現代的な施設の魅力を持つ競輪場です。多彩なイベントや利用可能なスペースなどが整備されており、訪れる人々に新たな体験を提供しています。

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