西班牙狂想曲

『西班牙狂想曲』（スペインきょうそうきょく、原題・英語: The Devil Is a Woman）は、1935年にアメリカで製作・公開された映画です。『スペイン狂想曲』という日本語タイトルも用いられています。

概要

本作は、ピエール・ルイスの小説『女と人形』を原作としています。監督はジョセフ・フォン・スタンバーグ、主演はマレーネ・ディートリヒが務めました。この作品は、スタンバーグ監督とディートリヒのコンビによる最後の作品となりました。

『女と人形』は過去にも複数回映画化されており、1920年にはジェラルディン・ファーラー主演で『新カルメン』として、1959年にはジュリアン・デュヴィヴィエ監督、ブリジット・バルドー主演で『私の体に悪魔がいる』として、そして1977年にはルイス・ブニュエル監督、フェルナンド・レイとキャロル・ブーケ主演で『欲望のあいまいな対象』として映画化されています。

キャスト

コンチャ・ペレス：マレーネ・ディートリヒ
ドン・パスカル：ライオネル・アトウィル
ドン・パキート：エドワード・エヴェレット・ホートン
コンチャの母：アリソン・スキップワース
アントニオ：シーザー・ロメロ

スタッフ

監督/製作：ジョセフ・フォン・スタンバーグ
製作総指揮：エマヌエル・コーエン（ノンクレジット）
撮影：ジョセフ・フォン・スタンバーグ
音楽：ジョン・レイポルド（ノンクレジット）、ハインツ・レームヘルド（ノンクレジット）
編集：サム・ウィンストン（ノンクレジット）
美術：ハンス・ドライアー（ノンクレジット）
マレーネ・ディートリヒの衣裳：トラヴィス・バントン

作品のポイント

ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督とマレーネ・ディートリヒの最後のコラボレーション作品として、映画史において重要な位置を占めています。妖艶な魅力を持つ女性をディートリヒが演じ、退廃的な雰囲気を醸し出す映像美は、スタンバーグ監督ならではのものです。原作小説の持つエロティシズムと、映画独自の解釈が融合した、芸術性の高い作品として評価されています。

過去に何度も映画化されている『女と人形』を原作としている点も興味深く、各映画監督がどのようにこの物語を解釈し、映像化したかを比較することで、映画史における多様な表現を垣間見ることができます。

外部リンク

西班牙狂想曲 - allcinema
西班牙狂想曲 - KINENOTE
The Devil Is a Woman - オールムービー（英語）
The Devil Is a Woman - IMDb（英語）

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