西田拓也

西田 拓也（にしだ たくや）

基本情報

• - 誕生日: 1991年8月25日
• - 所属: 日本将棋連盟
• - 棋士番号: 309
• - 師匠: 森信雄七段

西田拓也は、将棋界における若手棋士の一人であり、独自のスタイルで多くのファンを魅了しています。彼の将棋に対する情熱は、父親が買ってきた将棋の本を読んで将棋に興味を持った5歳から始まります。将棋界においては、2003年に京都市立東和小学校の6年生の頃、第28回小学生将棋名人戦でベスト4に進出。この大会では、後に女性棋士として名を馳せる里見香奈選手に勝利し、話題となりました。

昇進の道程

2005年に奨励会に入会し、三段リーグには2008年第44回から参加を開始。しかし、昇段の道は険しく、4期目には降級点を喫するなど苦しい時期が続きました。10期目では好成績を収めるも昇段を果たせず、自己分析や勉強方法の見直しを行う必要がありました。

転機が訪れたのは、17期目の第60回奨励会三段リーグ戦。開幕から14連勝を果たし、2017年2月4日に四段昇段を決めることに成功しました。この時の成績は15勝3敗でした。

競技成績

棋士としての活動も好調で、2017年10月22日には加古川青流戦で初優勝を飾るなど、注目の若手棋士として成長を遂げました。2020年度の朝日杯将棋オープン戦では、予選を勝ち抜き本戦に進出し、四段としてベスト4に入る快挙を達成します。それに続く2021年には、勝数規定により五段に昇進しました。

また、2022年には順位戦C級2組での活躍により、開幕9連勝を達成し、晴れてC級1組に昇級。これに際し、師匠への感謝の言葉を述べました。

棋風

西田棋士は振り飛車戦法を得意としており、攻めのスタイルを持ち合わせています。彼の代表的な戦法は振り飛車穴熊または7八飛戦法であり、意表を突くような局面を生み出すことができる棋士です。

プライベートと趣味

奨励会の頃から黒縁の独特な眼鏡で知られ、師匠の森信雄からは独特のオーラを持つ棋士として評価されてきました。趣味はカラオケであり、aikoやいきものがかり、西野カナなどが好きだと公言しています。また、ポケモン好きであり、「厨ポケ狩り講座」といった動画を視聴することが魅力の一つです。

興味深いエピソードの一つとして、ABEMAトーナメントでは兄弟子の糸谷哲郎に指名され、チーム「乾坤一擲」として活動するなど、棋士としての枠を超えた楽しみも持っています。2023年の大会では弟弟子の千田翔太から指名を受け、若手棋士との連携も実現しました。

著書

彼はすでに複数の著書も持ち、将棋の戦法を詳細に解説する本や、若手棋士・藤井聡太の戦略について分析した著作が実績の一部です。

西田拓也は将棋界での活躍だけでなく、趣味を通じた個性も持つ魅力的な棋士です。今後の活躍がさらに期待される若手棋士です。

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