西田遼二

西田 遼二

西田 遼二（にしだ りょうじ）は、1985年1月8日に福島県で生まれた日本の音楽家です。アンプラグドデュオ「タオルズ」ではボーカルとギターを担当し、ほとんどの楽曲で作詞・作曲を手がけました。

経歴

大田区立田園調布中学校、東京都立雪谷高等学校を卒業後、都内の四年制大学に進学。中学・高校時代は野球部に所属していました。タオルズ結成のきっかけはユニークで、2000年に高校受験を終えた後、中学の同級生たちが次々と音楽ユニットを結成する中で、誰からも声をかけられなかった野球部員の二人組が意気投合して結成したのが始まりでした。

音楽活動は路上ライブからスタート。自己満足で始めた路上での演奏中にもらったチラシをきっかけに、2003年8月、ダメ元で参加したNHKサマーソングバトルに出場します。ここで予選をトップの成績で突破し、決勝へと駒を進めました。彼らの代表曲となる「君に幸あれ」は、2003年10月から2005年3月にかけて放送された「爆笑オンエアバトル」および「ウインターソングバトル」、そして2004年4月から2005年3月までの「熱唱オンエアバトル」のエンディングテーマとして使用され、大きな反響を呼びました。この反響が、彼らがメジャーアーティストとして活動する契機となります。

メジャーデビューはコロムビアミュージックエンタテインメントから果たしましたが、その後、インディーズレーベルであるトイズファクトリーミュージック、次いでOFF THE BALLへと所属を移します。そして、2013年からはインペリアルレコードに籍を置き、実に7年ぶりのメジャーレーベル復帰を果たしました。タオルズとしての活動は、2014年12月末をもって停止しています。

活動

メジャーデビュー後も精力的に活動を展開しました。2006年には、「100本ノック'06～キャプテン、ズボンが破れてます～」と銘打った年間100本ライブを敢行。2007年には「東京物語～捕まったら即撤収!始末書ツアー～」、2009年2月にはアルバム「アウトレット」の発売を記念し「アウトレット直売ツアー2009～何故ならCD屋にはないからです。～」と、ユニークなタイトルのライブツアーを全国各地で行いました。同年12月にはフルアルバム「アウトレット2」をリリースするなど、継続的に楽曲制作に取り組みながら、活動の場を全国へと広げました。

2010年にはタオルズ結成10周年記念企画として、「全曲ライブ2DAYS」を渋谷PLUGで開催。リリースされた全44曲を3月4日と5日の両日にわたって披露しました。同年6月には記念企画第二弾として「タオルズ福岡初ワンマン〜第二の故郷と呼ばせてよ〜」をGate's 7で開催。9月には大分県を除く九州ツアーを行い、記念企画第三弾として「東西ワンマンライブ〜10年経っても成長痛〜」を実施。11月20日には福岡、12月1日には東京でワンマンライブを行い、いずれも成功を収めました。

2011年9月1日から17日、「君は正しい」が太陽生命カップ2011 第2回全国中学生ラグビーフットボール大会を応援するテレビCMのテーマソングとして採用。2012年にも同大会のCMテーマソングとして再び使用されました。この間も継続的にライブ活動や楽曲リリースを行い、2013年にはインペリアルレコードからのメジャー復帰作となるミニアルバム『water』をリリース。同アルバム収録の「棘」は、東海テレビのドラマ「潔子爛漫〜きよこらんまん〜」のエンディングテーマに起用されました。また、桑田佳祐が自身のラジオ番組内で発表した「桑田佳祐が選ぶ2013邦楽ベスト20」において、「棘」が14位にランクインするなど、高い評価を得ました。

2014年には栄ミナミ音楽祭に出演。6月には大阪で「4年ぶり!全曲ライブ2DAYS@大阪 ～52曲に増えちゃった～」を開催するなど、精力的な活動を続けましたが、同年12月末をもってタオルズとしての活動に終止符を打ちました。

人物

西田氏は中学、高校と野球部に所属していました。高校時代の野球部には、一年先輩に俳優の佐藤祐基がいました。特技は妄想。好きなプロ野球チームは東京ヤクルトスワローズです。尊敬する歌手としてサザンオールスターズの桑田佳祐を挙げています。タオルズのライブにおいては、主にツッコミ役としてMCを盛り上げていました。

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