西白井駅

西白井駅

西白井駅は、千葉県白井市根に所在する北総鉄道北総線の鉄道駅です。駅にはHS09の駅番号が付与されています。この駅は、千葉ニュータウンの西端に位置する西白井地区の主要な玄関口としての役割を担っています。

歴史

当駅は、1979年（昭和54年）3月9日に北総開発鉄道北総線の駅として開業しました。その後、路線の名称変更に伴い、1988年（昭和63年）4月1日には北総・公団線の駅となりました。さらに、2004年（平成16年）7月1日には社名および線名の変更により、現在の北総鉄道北総線の駅として運営されています。駅番号であるHS09が付与されたのは、2010年（平成22年）7月17日のことです。比較的最近の出来事として、2022年（令和4年）3月25日には、「梨も騎手も育つ街」というユニークな副駅名が導入されました。

駅構造

西白井駅は、地上に設置された駅であり、島式ホーム1面2線を有しています。駅舎はホームの上部に架けられた橋上駅舎の形態を取っています。特徴的な立地として、駅は国道464号線に挟まれた掘割の中にあり、その両側から伸びる橋の中央部分に駅舎が建てられています。駅構内には、利用者の利便性向上のため、エレベーター1基と上り方向のエスカレーター1基が設置されています。かつて改札前には売店がありましたが、現在は廃止・撤去されています。

駅にはかつて留置線が併設されており、2000年に印旛車両基地が供用を開始するまでの間、北総線の車両基地として使用されていました。現在、その大部分の設備は撤去されており、一部が保線作業用の基地として利用されています。

利用状況

近年における西白井駅の利用状況を見ると、2022年度の1日平均乗車人員は5,804人となっています。

駅周辺

駅周辺地域は、千葉ニュータウンの中でも初期に入居が始まったエリアであり、駅開業と同じ1979年に街びらきが行われました。駅の周囲には、主要な道路である国道464号線や千葉県道191号西白井停車場線が通じており、マンションや住宅地が多く見られます。駅の北口側には、スーパーマーケットのマルエツや商店街「西白井駅前サンロード」があり、さらに白井市の公共施設である西白井複合センターや広々としたロータリーが整備されています。また、京葉銀行、郵便局、交番などもこのエリアに位置しています。一方、南口側には小規模なロータリーがあり、さらに東方向へ進むと日本中央競馬会（JRA）の競馬学校があります。自転車利用者のために、駅の南北双方に駐輪場が設けられています。駅の南西方面は鎌ケ谷市との市境に近いエリアです。

バス路線

西白井駅からは、複数のバス会社が路線バスを運行しています。停留所名は事業者によって異なり、京成バス千葉ウエストは「西白井駅」、生活バスちばにうは「西白井駅北口」、白井市コミュニティバス「ナッシー号」は「西白井駅」および「西白井サンロード」（商店街を抜けた県道沿い）となっています。南行きの船橋新京成バスは、全ての便が鎌ヶ谷大仏駅行きです。過去には、船橋駅へ二和道・夏見台団地を経由する直通便も設定されていました。

主なバス路線（北口発着）には、京成バス千葉ウエストによるニュータウン七次台方面行きや鎌ヶ谷大仏行きがあります。白井市コミュニティバス「ナッシー号」は、西ルート、南ルート、北ルートがあり、それぞれ七次、白井駅北口、白井駅南口、北総白井病院入口などを経由して白井市役所へ向かう路線や、白井聖地公園方面への路線が運行されています。

その他

北総線は、当駅と新鎌ヶ谷駅の間で柏市の飛地（藤ケ谷地区）を通過しますが、この飛地内には駅はありません。駅前には、高額な運賃設定を背景にチケット業者が設置した北総線の回数券バラ売り自動販売機が見られます。

メディアへの登場もあり、2022年に放送されたアニメ『群青のファンファーレ』では、主人公たちが利用する駅として当駅が描かれています。また、2002年放送のドラマ『私はやってない!痴漢えん罪殺人連鎖』にも登場し、9100形車両の到着シーンが撮影されました。

隣の駅

北総鉄道北総線において、当駅は特急と普通列車が停車する駅です。隣接する駅は、新鎌ヶ谷駅（HS08）と白井駅（HS10）です。なお、北総線は成田スカイアクセス線と一部区間を共用していますが、当駅には京成電鉄が運行するアクセス特急などの列車は停車しません。

当駅から新鎌ヶ谷駅までの駅間距離は3kmを超えているため、初乗り運賃が310円（ICカード利用時は309円）となり、首都圏の鉄道としては比較的割高な初乗り運賃設定となっています。

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