西部方面対舟艇対戦車隊

西部方面対舟艇対戦車隊

西部方面対舟艇対戦車隊は、陸上自衛隊の一部として、大分県玖珠町の玖珠駐屯地で駐留しています。この部隊は西部方面隊に直接属しており、通常は第8師団に隷属する普通科部隊です。部隊の主な任務は対舟艇および対機甲の戦闘を行うことです。

概要

部隊の指揮官には二等陸佐が任命され、隊本部を中心に、本部付隊、および3つの対舟艇対戦車小隊で構成されています。この部隊は、「96式多目的誘導弾システム」という最新の兵器を装備し、西部方面隊の中でも最も強力な対舟艇・対機甲火力を持つ部隊として知られています。

部隊名に「西部方面」とありますが、平時においては第8師団に所属し、有事の際には西部方面総監の指揮下に移行する特殊な運用体系を持っています。このため、平常時においても有事に対応できるよう訓練や準備を進めているのです。また、部隊は一般的な「隊」と名乗られていますが、大隊相当の規模を有し、指揮系統も大隊指揮官と同等の二等陸佐がその役割を担うため、重要な任務を遂行します。

歴史

西部方面対舟艇対戦車隊の起源は1962年に遡ります。当初は湯布院駐屯地に編成された「75mm無反動砲」を装備した第4対戦車隊が前身です。その後1977年に玖珠駐屯地へ移駐し、時代の変化に合わせて様々な新型兵器への更新が行われてきました。2002年には「96式多目的誘導弾システム」を導入し、第4対舟艇対戦車隊に改編されました。

2013年にはさらに改編が行われ、西部方面対舟艇対戦車隊として生まれ変わり、同年には整備支援部隊も新たに設けられました。この部隊はその後、支援体制の変更に伴って、2015年には第8師団に配属されることになります。

沿革

• - 1962年: 第4対戦車隊が湯布院駐屯地にて結成される。
• - 1966年: 玖珠駐屯地へ移転。
• - 1977年: 玖珠駐屯地に移駐、戦力の強化が進む。
• - 2002年: 第4対舟艇対戦車隊が玖珠駐屯地に新編。
• - 2013年: 西部方面対舟艇対戦車隊として再編成。
• - 2015年: 第8師団への配属替え。

現在の編成

部隊の編成は以下の通りです:

• - 隊本部 : 総務・人事、情報班、管理班、通信班、衛生班、弾薬班で構成。
• - 対舟艇対戦車小隊 : 第1から第3までの小隊が配置されています。

支援部隊

西部方面対舟艇対戦車隊には、以前の形式を維持する形で十分な支援部隊が存在しており、必要に応じて整備支援も受けられます。

装備

部隊で使用される主要な装備には

• - 96式多目的誘導弾システム
• - 73式トラック（1/2t, 1 1/2t, 3 1/2t各タイプ）
• - 89式5.56mm小銃

が含まれ、戦闘の遂行能力を高めています。

徳分部隊は海上および陸上における防衛力を強化し、平時から有事に至るまで多様な任務に応じた柔軟な対応が求められています。

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