玖珠駐屯地

陸上自衛隊玖珠駐屯地について

玖珠駐屯地（くすちゅうとんち、JGSDF Camp Kusu）は、大分県玖珠郡玖珠町に所在する陸上自衛隊の駐屯地です。西部方面戦車隊をはじめとする部隊が駐屯しており、地域防衛の中核を担っています。

概要

駐屯地の司令は、西部方面戦車隊長が兼務しています。最寄りの演習場は日出生台演習場です。長らく機甲科部隊が中心でしたが、2019年3月には西部方面特科連隊第2大隊が移駐し、約半世紀ぶりに野戦特科部隊が配置されました。

玖珠駐屯地では、新年恒例の成人式で新成人が74式戦車や10式戦車と綱引きを行うことで有名です。このユニークなイベントはメディアにもたびたび取り上げられ、新成人だけでは動かない戦車を先輩隊員と協力して動かす様子は、地域住民にも親しまれています。

沿革

玖珠駐屯地の歴史は以下の通りです。

1957年9月2日：玖珠駐屯地が開設。第3特科群第114特科大隊が針尾駐屯地から移駐。
1966年3月10日：第4戦車大隊、第4対戦車隊が湯布院[[駐屯地]]から移駐。第114特科大隊が飯塚駐屯地に移駐。
1979年3月26日：第8戦車大隊が北[[熊本[[駐屯地]]]]から移駐。
1993年：新成人による戦車との綱引きが開始。
2002年3月27日：第4対戦車隊を第4対舟艇対戦車隊に改編。
2013年3月25日：第4戦車大隊の第3戦車中隊、第4戦車中隊を廃止し2個中隊編成に縮小。第4対舟艇対戦車隊を廃止。
2013年3月26日：西部方面隊直轄の西部方面対舟艇対戦車隊と第302対舟艇対戦車直接支援隊を新編（平時第4師団隷属）。
2015年3月26日：西部方面対舟艇対戦車隊、第302対舟艇対戦車直接支援隊を玖珠駐屯地に駐屯のまま第8師団隷下に異動。西部方面会計隊の改編に伴い、第400会計隊が廃止され、玖珠派遣隊が設置。
2018年3月27日：部隊の新編・改編。第4師団の第4戦車大隊から水陸機動団戦闘上陸大隊の1個戦闘上陸中隊を新編。第4師団の第4戦車大隊と第8師団の第8戦車大隊を統合し、西部方面戦車隊を新編。後方支援部隊も再編。
2019年3月26日：部隊の新編・改編。西部方面特科連隊第2特科大隊を新編。西部方面戦車隊の一部を第4偵察隊と編合し、第4偵察戦闘大隊に改編。西部方面戦車隊の第3戦車中隊・第4戦車中隊を廃止。西部方面戦車隊が西部方面隊直轄部隊へ移行。
2022年3月：西部方面戦車隊が第8師団に平素隷属。
2024年3月21日：西部方面特科連隊第2大隊が第2特科団隷下となる。第101特科直接支援隊第1直接支援中隊第2直接支援小隊が第102特科直接支援隊第1直接支援中隊第2直接支援小隊に改組。

駐屯部隊

駐屯地には以下の部隊が駐屯しています。

西部方面隊隷下部隊

第8師団
西部方面戦車隊（平素第8師団隷下）
西部方面対舟艇対戦車隊（平素第8師団隷下）
第8後方支援連隊
第2整備大隊
第302対舟艇対戦車直接支援隊（平素第8師団隷下）：西部方面対舟艇対戦車隊を支援
第2特科団
西部方面特科連隊
第2特科大隊
第2特科大隊本部
本部管理中隊
第3射撃中隊
第4射撃中隊
西部方面後方支援隊
第301戦車直接支援中隊：西部方面戦車隊を支援
第102特科直接支援大隊
第1特科直接支援中隊
第2直接支援小隊：西部方面特科連隊第2特科大隊を支援
西部方面システム通信群
第102基地システム通信大隊
第304基地通信中隊
玖珠派遣隊
西部方面会計隊
第404会計隊
玖珠派遣隊
玖珠駐屯地業務隊

陸上総隊直轄部隊

水陸機動団
戦闘上陸大隊
第2戦闘上陸中隊
通信中隊
玖珠派遣隊
後方支援大隊
第2整備中隊
戦闘上陸直接支援小隊
第2戦闘上陸直接支援班：戦闘上陸大隊第2戦闘上陸中隊を支援

防衛大臣直轄部隊

警務隊
西部方面警務隊
第134地区警務隊
玖珠派遣隊

最寄りの幹線交通

高速道路：大分自動車道玖珠IC
一般道：国道210号、国道387号、大分県道43号玖珠山国線、大分県道54号玖珠天瀬線、大分県道409号下恵良九重線、大分県道679号川上玖珠線
鉄道：JR九州久大本線豊後森駅
港湾：
飛行場：大分空港（第二種空港）

重要施設

周辺には以下の重要な施設があります。

松原ダム・下筌ダム：福岡都市圏・日田市への給水、筑後川の治水、発電を担う多目的ダム。
八丁原発電所：約11万kWの日本最大の地熱発電所。
滝上発電所：約2.5万kWの地熱発電所。
大岳発電所：約1.25万kWの地熱発電所。八丁原発電所・滝上発電所を遠隔管理。

脚注

関連項目

玖珠駐屯地武器亡失事件
玖珠戦車道

外部リンク

* 陸上自衛隊 玖珠駐屯地 公式Twitter

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