西鉄北九州観光

西鉄北九州観光株式会社

西鉄北九州観光株式会社は、福岡県北九州市に本社を置くバス事業者です。この企業は西日本鉄道（西鉄）の全額出資子会社として設立され、主に貸切バス事業を展開していました。しかし、2008年に九州観光バスに吸収合併される形で解散しました。ここでは、同社の沿革や他の関連子会社について詳しく見ていきます。

沿革

設立からの歩み

西鉄北九州観光は1958年11月18日に北九州観光バスとして創業しました。2003年には社名を西鉄北九州観光に改称。翌年4月には西鉄観光バス北九州支社を廃止し、同支社の車両および多くの従業員を受け入れることで事業を集約し、車両数が43台から75台に増加しました。本社も小倉北区の上到津から青葉へ移転しました。

2004年4月1日、さらに西鉄バス京築を吸収合併し、貸切バス車両16台を引き継いだことで保有台数は86台に達しました。2007年には行橋支社が本社に統合され、2008年4月1日には九州観光バスに吸収合併され、企業としての歴史に幕を閉じました。

西鉄バス京築とその変遷

西鉄バス京築は1987年に京築交通としてスタートし、以降、数回の社名変更を経ました。2001年には西鉄バス京築に改名し、2004年に西鉄北九州観光に吸収合併され解散しました。同社は特に貸切バス部門での充実を図っていました。

西鉄バス二豊の役割

一方で、西鉄バス二豊も1986年に二豊交通を設立し、2001年に西鉄バス二豊に社名変更しましたが、2002年に西鉄バス京築に吸収されました。これにより、バス事業の統合が進みました。

営業所の所在地

本社は福岡県北九州市小倉北区青葉一丁目2番32号にあり、最寄の停留所は「青葉車庫」です。また、行橋支社（廃止）は福岡県行橋市中央一丁目12番41号にあり、こちらの最寄の停留所は「行橋営業所」となります。

廃止された路線

西鉄バス京築には、さまざまな路線がありましたが、2002年9月30日には多くの路線が廃止され、代替運行が開始されました。代表的な廃止路線には、蓑島線、長井線、今井線、稲童線などがあります。また、西鉄バス二豊でも、さまざまな線が運行されましたが、最終的には全線が廃止されています。

車両の特徴

西鉄北九州観光では、自社発注の車両に加えて西鉄からの譲渡車両も使用されていました。車両は主に三菱ふそうや日産ディーゼル製で、自社カラーから西鉄グループ共通のルーセントカラーへと変わっていきました。中型車の一部は西日本車体工業製であり、特に注目すべきは1997年に作られた「ミニミニバス」です。これは特殊なシャーシを使用した小型車両で、地域での移動に重宝されていました。廃車後も記念すべき存在として残り、2023年にはレストアされる予定です。

まとめ

西鉄北九州観光株式会社は、地域に根ざしたバス事業を展開し、多くの人々にサービスを提供してきました。さまざまな子会社との合併は、バス事業の経営を効率化し、さらなる発展を目指したものですが、最終的には九州観光バスに統合されました。バス事業の歴史を振り返ることで、地域交通の重要性を再認識することができます。

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