西鉄観光バス

西鉄観光バス株式会社

西鉄観光バス株式会社（にしてつかんこうバス）は、西日本鉄道（西鉄）の完全子会社であり、福岡県福岡市中央区那の津に本社を構えています。この会社は1997年に西鉄の貸切バス部門を分離し設立されました。当初は貸切バスに特化した事業を展開していましたが、その後いくつかの運行サービスを撤退や移管し、現在は貸切バス専業の事業者となっています。

歴史と沿革

• - 1997年7月10日 - 西鉄観光バス（初代）が設立され、資本金は3億円です。
• - 1998年4月1日 - 西鉄の貸切事業部門の資産を受け継ぎ、バス営業を開始しました。その際、福岡支社や北九州支社などの6拠点体制でスタートしました。
• - 2001年12月 - 佐賀車庫が久留米支社に統合され、筑豊支社の一部が西鉄バス筑豊に移管されました。
• - 2008年4月1日 - 西鉄観光バスは九州観光バスに吸収合併され、西鉄観光バス（二代）として新しいスタートを切りました。この時、制服も西鉄本社と共通のものに変更されました。
• - 2010年12月 - 定期観光バスが廃止され、車両も減少しました。
• - 2015年8月 - 本社・福岡支社が新たな本社へ移転し、社名・サービス体制においても変革がありました。

現在の営業所

現在の営業所は以下の通りです：

• - 福岡支社：福岡市中央区那の津
• - 北九州支社：北九州市小倉北区青葉
• - その他の営業部は東京や大阪にも位置しています。

過去には多くの営業所を運営していましたが、統廃合によりいくつかは廃止されています。

車両について

西鉄観光バスは、さまざまなタイプのバスを保有しています。主な車両には以下のようなものがあります：

• - スーパーデッカー：西日本車体工業製。定員は46名。
• - セレガ：日野自動車製。定員は56名。
• - ロイヤルハイデッカー：大型のハイデッカータイプで、53名が座れます。

また、現行の車両の多くは「幸せの青い鳥」をテーマにした新しい塗装に変更されており、社名はひらがなと英語で表示されています。車両番号も導入されており、管理が行き届いています。

貸切バス以外のサービス

かつては福岡市内の定期観光バスサービスも提供していましたが、2010年に廃止され、現在は貸切バス事業に専念しています。繁忙期には特定の便を西鉄から貸し切り、特急運行を行うケースもあります。かつては健康福祉施設への送迎輸送も受託していましたが、現在はこのサービスも終了しています。

結論

西鉄観光バス株式会社は、その設立以来、不断の変革を繰り返しながら、地域に密着したサービスを提供し続けています。様々な車両とサービスを通して、安全で快適な移動を支援する企業です。今後も、地域の貴重な交通インフラとしての役割を果たしていくことが期待されています。

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