九州観光バス

九州観光バスの概要

九州観光バスは、福岡県福岡市博多区に本社を置いていた観光バス事業者で、1959年6月26日に設立されました。西日本鉄道（西鉄）の子会社として、西鉄グループの一員として活動していました。当社は一般貸切バス事業を中心に、九州急行バスが運行する福岡・長崎間の高速バスの運行受託や、無料シャトルバスの運行も手がけていました。特に、福岡市西区の姪浜駅とショッパーズモールマリナタウン、マリノアシティ福岡を結ぶシャトルバスは多くの利用者に親しまれていましたが、後に運行が中止されました。

かつてはタクシー事業も展開していましたが、1999年に同じ西鉄グループの東福岡西鉄タクシーに譲渡されました。なお、2021年現在も福岡県田川市には「有限会社九州観光バス」が存在しますが、これは当社とは一切無関係です。

沿革

九州観光バスは、設立からの沿革として以下のような重要な出来事がありました。

• - 1959年（昭和34年）: 設立。
• - 1971年（昭和46年）: 関門急行バスからタクシー事業を譲り受ける。
• - 1999年（平成11年）: タクシー事業を東福岡西鉄タクシーに譲渡。
• - 2008年（平成20年）: 旧西鉄観光バスと西鉄北九州観光を吸収合併し、新たに西鉄観光バスに改名。その結果、九州観光バスという社名は消滅しました。

車両について

九州観光バスの車両は、主に大型車両が多く、特に西日本車体工業製の日野自動車製ボディのセレガが多く使用されていました。ボディの種類としてはC-I、C-II、SD-Iが混在し、2006年からは西鉄グループ初のジェイ・バス製の日野純正ボディの車両も導入されました。そのほか、2004年には三菱ふそう製の車両も導入され、さまざまな車両が製造されていました。

また、9m車と中型車としても複数の車両を保有しており、全国で唯一の西工C型が架装された日野の9m車もありました。これらの乗用車両は、運転の利便性や乗客の快適さを考慮してさまざまな改造が施されていました。

車両塗装

車両のデザインにおいては、特に独自の塗装が施されていました。クリーム色を基調として、赤・朱色・橙色の3色のラインが描かれた個性的な外観が特徴でした。西鉄からの車両譲渡を受けた際に、共通のルーセントカラーに変更が進められましたが、2003年を境に元の塗装に戻されました。

シャトルバスの運行

九州観光バスは、姪浜駅とショッパーズモールマリナタウン、マリノアシティ福岡を結ぶ無料シャトルバスを運行していました。姪浜駅とショッパーズモール間のシャトルバスは2000年から運行が開始され、当初は自社の貸切車が使用されましたが、その後西鉄から譲渡された大型一般路線車に置き換えられました。2008年3月31日には運行を終了しました。

姪浜駅とマリノアシティ福岡を結ぶシャトルバスは、2000年のオープンとともに運行を開始し、平日に運行を行いましたが、2002年7月に運行が終了しました。

最後に

九州観光バスは、長い歴史と出色の業務を持ち、西鉄グループの発展に貢献してきました。しかし、2008年の合併によりその歴史は幕を閉じることとなります。九州観光バスの存在は、地域の交通インフラにとって欠かせない存在であったことを忘れないでいたいものです。

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