見方 (北広島市)

株式会社見方

概要

北海道北広島市に本社を置く株式会社見方（みかた）は、多様な食材とメニューに対応する業務用冷凍食品の製造・販売を主要な事業として展開している食品メーカーです。

沿革

同社の歴史は、1949年9月にまで遡ります。創業者の見方健一氏が、札幌市中央区南6条西8丁目で「蒲鉾の見方商店」として事業を開始したのが始まりです。

事業の成長に伴い、1960年1月には組織を有限会社へと改め、「有限会社見方蒲鉾店」として新たな体制となりました。その後、さらに企業規模を拡大し、1987年9月には株式会社へと組織形態を変更しています。

生産能力の強化と効率化を図るため、1992年5月には、現在の本社が位置する北海道北広島市大曲工業団地に最新鋭の本社工場を建設し、生産拠点を移転しました。これに伴い、それまで本社工場として機能していた札幌市内の施設は、同年6月に第2工場と名称を改めて稼働を続けることになりました。

本社工場への設備投資も積極的に行われました。1997年8月には、冷凍保管能力を増強するため、400平方メートル（300パレット相当）の冷凍保管庫が増築されました。特に、近年需要が高まっている盛込済冷凍御節の本格的な生産に対応するため、2002年11月には本社工場内に98%以上の無菌環境を実現するクリーンルーム（充填・盛付室）が新設され、衛生管理体制が強化されました。2004年6月には、物流機能のさらなる向上と生産規模拡大に対応するため、1000平方メートル（1000パレット相当）の大型冷凍保管庫が新設され、同時にクリーンルームも従来の3倍の広さに拡張されるなど、生産体制の近代化が進められました。

事業の多角化や新たな試みとしては、2008年7月から約1年間、第2工場において株式会社花畑牧場の生キャラメル委託生産を受注した時期もありましたが、これは2009年7月末に一時的に終了しました。

一方、業務用市場で培った経験と技術を一般消費者向けの商品開発にも活かすため、2009年8月には、一般消費者向けの商品企画および販売を手がける子会社として、株式会社北のシェフを設立しています。これらの事業展開を経て、2009年9月には創業から60周年の節目を迎えました。

そして、2018年12月には、エア・ウォーター株式会社の完全子会社となり、同社グループの一員として、新たな経営体制のもとで事業を展開しています。

主な事業内容

株式会社見方の中心的な事業は、幅広いジャンルに対応する業務用冷凍食品の製造です。その製品ラインナップは非常に多彩で、ホテル、レストラン、給食、惣菜、流通など、様々な業態の顧客のニーズに応えています。

主な製品カテゴリーとしては、和食、洋食、中華、エスニックといった幅広い料理全般に加え、パイ製品、冷凍洋菓子・焼き菓子、冷凍ムースなどのデザート類も製造しています。さらに、寿司関連製品として生寿司や冷凍寿司、年末年始の需要が高い冷凍御節なども手がけており、多様化する食のニーズに対応できる製品開発力と生産能力を持っています。

生産拠点

同社の生産拠点は、北海道内に二箇所あります。主要な生産工場である本社工場は、北海道北広島市大曲工業団地に位置しています。また、創業の地であり、かつての本社工場であった施設は、北海道札幌市中央区に第2工場として稼働しており、それぞれの工場が製品の種類や生産工程に応じて役割を分担しています。

関連会社

一般消費者向けの商品企画・販売を担う子会社として、株式会社北のシェフがあります。同社を通じて、業務用で培われた見方の技術と品質を、より多くの消費者に届けられるチャネルを展開しています。

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