親学推進議員連盟

親学推進議員連盟について

親学推進議員連盟は、日本における親の役割や家庭教育のあり方を考えることを目的として、2012年に設立された超党派の議員団体です。同年4月10日に国会内で行われた設立総会には、安倍晋三が会長、鳩山由紀夫が顧問に就任し、49名の議員と32名の代理が参加しました。この連盟のもとには、親学推進協会の木村治美会長や高橋史朗理事長を始め、多くの関係者が参集し、家庭教育に関する様々な提案がなされました。

活動内容

連盟は、「親学」を推進するための家庭教育支援法の制定を目指し、国や地方自治体への条例提案、国民運動の展開などを掲げてきました。設立趣意書には「責任転嫁せずに主体的に変わることで、日本の教育を再生させたい」という思いが記されており、その精神的背景には日本人の危機を乗り越える力があるとされています。

活動の一環として、連盟は公開勉強会や世話人会を定期的に開催しました。特に2012年5月には、発達障害の予防に関する勉強会を実施しましたが、その内容に対して批判が相次ぎ、連盟事務局長の下村博文は謝罪を余儀なくされる事態となりました。さらに、日本発達障害ネットワークやアスペ・エルデの会から、科学的根拠が不十分であるとの抗議が寄せられました。

同年、大阪維新の会は高橋氏の助言をもとに家庭教育支援条例案を提出しましたが、批判が寄せられ、結局この案は撤回される結果となりました。これらの一連の事象が影響し、連盟は活動が困難になり、設立から1年ほどで解散しました。

組織構成

設立時は81人の議員が参加し、6月には66人に減少しました。会長は安倍晋三が務め、会長代行には高木義明、副会長には町村信孝や伊吹文明など名だたる議員が揃いました。また、事務局長には下村博文が任命され、幹事長には鈴木寛が就任しました。これに加えて、多くの著名な政治家がメンバーとして名を連ねていました。

この連盟は、他の地域においても親学の推進に取り組む議員連盟が立ち上がり、全国的な広がりを見せていく中で、政治や教育における家庭教育の重要性を訴えていくことを目指していました。

関連組織

親学推進議員連盟は、設立以降、沖縄県や大阪、熊本県、埼玉県などで同様の議員連盟が設立され、さまざまな地域で親学の推進活動が行われるようになりました。このように、日本国内においても家庭教育の重要性が広く認識される過程が見られました。

親学の概念とその推進活動は、教育の質を高めるために必要な要素として、今後も重要視されていくことでしょう。

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