高橋史朗

高橋史朗について

高橋史朗（たかはししろう、1950年生）は、日本の教育界で重要な役割を果たしている政治活動家であり教育学者です。彼は現在、一般財団法人親学推進協会の理事長や、モラロジー道徳教育財団道徳科学研究所の教授を務めています。また、日本会議の政策委員や新しい歴史教科書をつくる会の副会長としても知られており、明星大学の教授及び教育学専攻主任としても活動してきました。彼の研究は主に占領下の日本教育史や感性教育、臨床教育学、ホリスティック教育学、親学などに焦点を当てています。

経歴

兵庫県龍野市（現在のたつの市）に生まれた高橋は、早稲田大学に進学し、大学在学中には生長の家学生会全国総連合の委員長を務めました。1973年に早稲田大学を卒業後、教育界に足を踏み入れ、1974年には日本青年協議会の事務局長に就任しました。1978年に早稲田大学大学院教育学専攻で修士課程を修了し、高校講師としてのキャリアをスタートさせました。また、日本武道館で行われた国民大会に参加し、2万人を代表して大会決議文を朗読しました。

1980年代に入ると、明星大学において教育分野の役職を歴任し、その後玉川大学大学院で講師を兼任するなどし、2016年には特別教授に就任しました。彼は教育審議会の専門委員や子供の権利に関する研究会の座長なども務めました。

主張

高橋は、米国の占領政策が日本人に自虐意識を育てる結果をもたらしたと主張しています。また、1990年には「子どもの権利条約」について慎重な対応を促す記事を発表しました。教育に関しては、1975年には日教組による教育理念に対して批判を行い、特に日本の歴史教育のあり方についての議論に積極的に関与してきました。1996年には新しい歴史教科書を作成するための会を設立し、2006年の教育基本法の改正にも尽力しました。

また、現代の家庭教育の低下に危機感を抱き、「親学」の重要性を提唱。親が教育方法を学ぶことで、家庭の教育力を高めるべきだとし、家庭教育支援条例の導入を試みました。この条例案には賛否が分かれ、最終的に撤回されました。

性教育や憲法改正への関心

高橋は、性教育のあり方についても独自の見解を持ち、近年の性教育における議論に対しても意見を表明しています。また、日本国憲法の改正を行うべきとし、特に第24条に対して改正を主張しています。

彼の議論には批判も多く、教育界では彼の意見に賛同しないグループも存在します。特に、彼が就任した東京都男女平等参画審議会や、埼玉県教育委員会への任命に対しても抗議運動が起こりました。

現在の活動

現在、高橋は児童の発達障害について治療可能であると考え、それを支える研究や活動を行っています。また、家庭教育に関する講演や書籍の執筆を通じて、「親学」の普及に努めています。彼は一家を支える「親心」と「孝心」の重要性を強調し、家庭の絆が社会を支える基盤であると考えています。

著書

高橋は多くの著書を著しており、教育政策や感性教育に関するテーマを取り上げています。その中には、日本の戦後教育についての批判や、教育改革に関する提言が含まれています。特に、教育と家庭教育に関連する書籍において、親と子の関係を重視し、具体的な教育方法を提案しています。彼の著作は、教育界のみならず社会全体に影響を与える重要な論点を含んでいます。

高橋史朗の影響力は教育界において非常に大きく、今後も彼の活動は注目され続けるでしょう。

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