親日人名辞典に収録される予定者

親日人名辞典の収録者について

親日人名辞典は、日本統治時代の朝鮮において反民族行為を行ったと考えられる人物を収録した辞典です。2005年に韓国の民族問題研究所が中心となり、この辞典の編纂を進めるための委員会が設立されました。その後、複数回にわたり、公表されたリストに収録される予定の人物が整理され、特に2005年8月29日に発表された第1回リストには、実に3,090人の名が載せられました。このように、多くの著名人が親日派として取り上げられていることから、さまざまな意見や議論が交わされています。

第1回リスト以降、2008年には第2回リストが公開され、重複を除くと全体で4,776人が親日派として分類されました。しかし、このリストには論争も伴い、議論を呼び起こす結果となりました。たとえば、親日行為を行ったとされる人物の中には、かつて抗日運動をしていた人々や、その後、立場を変えた人もいるため、どう扱うべきかについての意見が分かれています。

特に、民族問題研究所は、職位にあっただけで親日行為がないとされる人物もリストに含まれていると説明していますが、これに対して表面的な民族主義に基づいているとの批判も多いのです。これにより、部門ごとに分けたリストの存在意義が問われることになります。

リストには、さまざまな分野から人物が登録されており、具体的には以下のような内訳があります。

• - 売国類似行為・追従者: 124人
• - 中枢院: 279人
• - 帝国議会: 11人
• - 官僚分野: 1,608人
• - 警察分野: 450人
• - 日本軍及び満洲軍将校服務: 213人
• - 判事及び検事（法曹界）分野: 190人
• - 親日団体分野: 272人
• - 宗教分野: 157人
• - 文化/芸術分野: 146人
• - 教育/学術分野: 68人
• - 言論分野: 40人
• - 戦争協力: 72人

こうして、計5,207人が予定者としてリストに名を連ねたものの、実際に親日人名辞典に収録されたのは、2009年に発行された辞典本に登載された4,389人であり、多数は収録されないままとなりました。

親日人名辞典は、国のあり方や歴史認識に関わるため取り扱いが難しい問題ですが、資料としての意義も大きく、今後の議論において重要な役割を果たすことでしょう。特にこの辞典に収載される人物の判断基準や、それに対する批判は、韓国における歴史認識や国民意識に影響を与え続けています。従って、今後も引き続き、関心を持って見守る必要があるでしょう。

関連項目

• - 乙巳五賊
• - 丁未七賊
• - 庚戌国賊
• - 親日派名簿

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