観音寺競輪場

観音寺競輪場の歴史と現状

観音寺競輪場（かんおんじけいりんじょう）は、香川県観音寺市にかつて存在した競輪場で、1950年に開設されました。2012年3月7日に開催廃止となるまで、様々なイベントや大会が行われていました。観音寺市が施設の所有および運営を担当し、主催は日本自転車競技会中四国支部が行っていました。

競輪場では、毎年10月に開催される記念競輪・『ことひき賞争奪戦』や、吉田実を称えた『吉田実杯争奪戦』が人気を博していました。本場の存在する間に、いくつかの特別な競走も行われ、1997年、1998年、2007年にはふるさとダービー、2004年には西王座戦が開催され、この地域における競輪文化を支えていました。

競輪場には、400mのバンクがあり、改修工事が行われる中で、走行しやすい環境が提供されてきましたが、海に近いため海風の影響も受けていました。バンクは選手たちにとってクセの少ない標準的なもので、地元選手たちが数多くのレースで活躍していました。

マスコットキャラクター「銭形くん」

観音寺競輪場のマスコットキャラクターである「銭形くん」は、地元のイラストレーター岡谷敏明の手により1997年に誕生しました。彼は観音寺市のマスコットキャラクターとしても人気を博し、市町村合併後もその名は続いています。銭形くんにちなんだイベントも数多く行われ、観音寺競輪場の雰囲気に彩りを添えていました。

廃止の経緯とその後の運営

観音寺競輪場は時と共に経営難に直面し、2006年に市は年間開催日数を70日から37日に削減する決定を下しました。その後も収益が改善されず、2011年9月には観音寺市議会で競輪事業からの撤退案が可決されました。この決定を受けて、市長は競輪場を場外車券売場として存続させる意向を示し、最終的に2012年3月に観音寺競輪場での開催が終了しました。

競輪場跡地には、新たな場外車券売場「サテライト観音寺」や競馬場外投票所「J-PLACE観音寺」が開設されています。サテライト観音寺は、安定した交通とアクセスの良さを背景に、多くの利用者に支持されている状況です。これにより、競輪や競馬を楽しむ地元の人々の手助けをしています。

サテライト観音寺、DASH観音寺、J-PLACE観音寺

観音寺競輪場の廃止後、2012年4月からは「サテライト観音寺」として場外発売が開始されました。施設はそのまま流用され、岸和田[[競輪場]]を中心に、様々なレースの投票が行われています。さらに2015年以降は、改装を経て「DASH観音寺」と称する場外馬券投票所もオープンし、さまざまな競馬レースのチケットを販売する場として発展しています。2018年には中央競馬のJ-PLACE観音寺も開設され、地域の競技観戦の利便性を高めています。

観音寺競輪場があった場所は、現在も地域のスポーツや娯楽の中心として活用されており、これからも多くの人に親しまれることでしょう。

アクセスについて

サテライト観音寺やDASH観音寺へのアクセスは、JR予讃線の観音寺駅から徒歩約17分であり、また車では2つのICからのアクセスが可能です。利用者は、レンタサイクルや電動キックボードでの移動も選べ、地域との連携も強まっています。

観音寺競輪場はその歴史を経て、地域に根付いた存在として、新たな形で人々に支持されています。

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