角濱嘉彦

角濱嘉彦

角濱嘉彦（かくはま よしひこ）氏は、1979年12月5日に京都府で生まれた日本の元ラグビー選手です。主にウィング（WTB）のポジションでプレーし、その最大の特長は、身長193cm、体重102kgという当時としては非常に恵まれた体格でした。この恵まれたフィジカルを活かしたパワフルなランニングで、多くのファンを魅了しました。

経歴

角濱氏がラグビーというスポーツに出会ったのは、中学1年生の時でした。地元の京都でラグビーを始め、その後、ラグビー強豪校として知られる東山高校に進学します。高校時代からその才能は際立っており、若くして高校日本代表に選出されるという輝かしい実績を残しました。これは、彼の持つポテンシャルの高さを早くから示唆するものでした。

高校卒業後、1998年には大学ラグビー界のトップチームの一つであった関東学院大学に進学します。関東学院大学ラグビー部は、当時、全国大学選手権で複数回の優勝を経験するなど、黄金期を迎えており、角濱氏はその強豪チームの一員として腕を磨きました。大学でも引き続きその実力を発揮し、学生日本代表にも選出されるなど、アマチュア最高峰の舞台でも存在感を示しました。関東学院大学時代の同級生には、後にトップリーグで共にプレーすることになる今村友基氏、榎本淳平氏、春口翼氏、櫻井寿貴氏、山口智史氏といった才能豊かな選手たちがいました。彼らと共に切磋琢磨した経験は、その後のキャリアに大きな影響を与えたことでしょう。

トップリーグでの活躍

2002年に関東学院大学を卒業後、角濱氏は当時の実業団ラグビー界、そして後に日本のラグビー最高峰リーグとなるジャパンラグビートップリーグで活躍することになる三洋電機ラグビー部（現在のパナソニック ワイルドナイツ）に加入しました。三洋電機では、その大型の体格を活かし、ウィングとしてチームの攻撃を牽引しました。長いリーチとパワフルな突破は、相手ディフェンスにとって大きな脅威となり、多くのトライを奪うなど、チームの勝利に貢献しました。

三洋電機で数シーズンを過ごした後、2008年には近鉄ライナーズに移籍します。関西を本拠地とする歴史あるチームにおいて、角濱氏は経験豊富なベテラン選手としてチームを支えました。ここでもウィングとしてプレーし、その培ってきた技術と経験を若手選手に示しながら、チームのパフォーマンス向上に尽力しました。

代表歴

角濱氏のキャリアの中で特筆すべきは、高校、大学、そしてシニアレベルの7人制と、幅広いカテゴリーで日本代表に選出されたことです。高校日本代表、学生日本代表としての経験は、彼の非凡な才能を示すものでしたが、さらにスピードとパワーが重視される7人制ラグビーにおいてもその能力を認められ、7人制日本代表に選出されたことは、彼の選手としての適応力の高さを物語っています。異なる形式のラグビーでも日の丸を背負った経験は、彼のラグビーキャリアにおける重要なハイライトと言えるでしょう。

キャリアの終焉

近鉄ライナーズでプレーを続けた角濱氏でしたが、2010年に同チームを退団しました。これにより、トップリーグの舞台から離れ、選手としてのキャリアに一区切りをつけました。

角濱嘉彦氏は、中学から始めたラグビーで才能を開花させ、その恵まれた体格と才能を活かし、常に日本のトップレベルでプレーし続けた選手です。高校、大学、そして社会人チームでの活躍に加え、高校、学生、7人制と多岐にわたる日本代表経験は、彼のキャリアをより一層特別なものにしています。京都府出身の選手として、また東山高校や関東学院大学のOBとして、後進の選手たちにも影響を与え続けています。彼の選手時代の記録や詳細なプロフィールについては、当時のジャパンラグビートップリーグのウェブサイトなどで確認することができます。

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