詩音 (歌手)

詩音（しおん）について

詩音（しおん）は、4月4日生まれの日本で活動する韓国国籍の女性歌手で、本名は朴有香（パク・ユヒャン）。神奈川県横浜市出身で、彼女の音楽キャリアは幼い頃からの影響を色濃く反映しています。彼女は、ショット・バーを営む両親のもとで育ち、家ではマーヴィン・ゲイやダイアナ・ロスの楽曲が耳に残る環境にありました。幼稚園からアメリカンスクールに通う中で、音楽に対する興味と才能を育んでいきます。

音楽キャリアの始まり

詩音は幼少期からピアノやアルト・サックスのレッスンを受け、ミュージカルに出演したりジャズ・バンドのアルト・サックス奏者として活動するなど、多様な音楽経験を積みました。1994年には、大手芸能事務所からのスカウトを受け、アメリカ・デトロイトでボーカルレッスンを受ける機会を得ます。2004年からは横浜を拠点にインディーズレーベルでの音楽活動を本格化し、横浜や横須賀のクラブシーンでパフォーマンスを行いながら名を広めていきました。

特に、ヒップホップユニットLGYへのバックコーラス参加や、数々のフィーチャリング作品が彼女の存在感を強めていきました。2008年には、アルバム『Candy Girl』でCDデビューを果たし、オリコンチャートで9位を獲得。その勢いに乗り、シングル「Last Song〜secret of my heart〜」をリリースし、良好な売上を記録します。

曲がり角と再起

しかし、その後のキャリアには波乱が待ち受けていました。2009年には喉にポリープができ、治療のために活動休止を余儀なくされます。その矢先、自宅での麻薬所持により逮捕されるという事態が発生。この逮捕によって、彼女の本名と国籍が初めて公にされ、事件は大きな波紋を呼びました。2010年には、起訴事実を認め有罪判決を受けることになりますが、自身の苦悩を吐露し、その後の活動再開を約束します。

2011年9月、詩音は再び音楽活動を始めることを発表し、2012年にはユニバーサルJから新たなスタートを切りました。新たなリリースが続き、2013年には約4年ぶりのオリジナルアルバム『AFTER THE RAIN』を発表します。

音楽スタイルと影響

幼少期から影響を受けたブラック・ミュージックの要素を基にしつつも、自身の音楽スタイルに決まりをつけたくないという思いを持っている詩音。彼女は、J-POPや様々なジャンルの音楽を好み、独自の表現を追求しています。特に、歌詞には小文字を用いることが多く、これが若い女性たちの共感を呼ぶ要因になっています。

また、彼女の音楽は口コミや自身のブログを通じて広がり、ノンタイアップでのヒットを成し遂げたことは、その独自性を物語っています。彼女は「ベイサイド・ディーヴァ」としても知られ、その通称は自身のタトゥーにも刻まれています。

まとめ

詩音は数々の試練を乗り越え、自身の音楽を追求し続けています。今後の活動にも期待がかかる中、彼女のラップやR&Bの要素を取り入れた楽曲は、多くの人々に愛され続けることでしょう。

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