詰将棋パラダイス

『詰将棋パラダイス』についての詳細

『詰将棋パラダイス』（つめしょうぎパラダイス）は、詰将棋を専門に扱った月刊誌であり、通称『詰パラ』で知られています。この雑誌の歴史は古く、1946年に発行された『紳棋会報』がその起源で、1950年から正式に創刊されました。以来、何度かの休刊を経て、現在では通算650号以上の発行を誇る老舗の雑誌となっています。

定期購読を主な流通形態としつつも、東西の将棋会館や一部の大都市の書店でも販売されています。雑誌の内容は、主要に読者から公募された詰将棋の問題とその解答・解説からなっており、初心者から上級者まで様々なレベルに応じた問題が用意されています。初級者向けの「キッズルーム」、上級者向けの「詰将棋学校」、さらには独特のルールを採用した「フェアリーランド」など、多様なセクションが設けられているため、幅広い読者層が楽しむことができます。

さらに、『詰将棋パラダイス』は、その年に発表された詰将棋の中で特に評価が高い作品に贈られる「看寿賞」の発表を行う役割も果たしています。看寿賞の候補作品は、同誌に掲載されたものに限らず、他の新聞や雑誌、書籍、イベントなどで発表された作品も対象となっています。これにより、広く各方面からの作品が注目され、詰将棋界の活性化にも寄与しています。

重要な受賞歴として、2010年には第17回大山康晴賞を受賞しています。この受賞は、雑誌が持つ影響力の高さと、その内容の質の向上を印象づけるものと言えるでしょう。

関連書籍

『詰将棋パラダイス』はその内容だけでなく、多数の関連書籍も出版しています。中には、全日本詰将棋連盟が編纂した『大道棋双玉集』や、詰将棋研究会の『古今趣向詰将棋名作選』、さらに三上毅による作品『木葉』など、多岐にわたる内容が揃っています。また、若島正が執筆した『盤上のパラダイス』は、詰将棋パラダイスの歴史を語る貴重な書籍として、多くのファンに親しまれています。

総括

『詰将棋パラダイス』は、単なる雑誌としての枠を超え、将棋愛好者が集まり、交流を深める場ともなっています。バックナンバーや特集号などの充実したコンテンツに加えて、それぞれの時代における詰将棋の発展や新たな試みが反映されている点でも、その魅力は尽きることがありません。将棋ファンにとって、この雑誌はまさに宝庫とも言える存在であり、これからも多くの人々に愛され続けることでしょう。

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