誠品書店

誠品書店（Eslite）

誠品書店は、台湾を代表する大型書店チェーンであり、そのユニークな店舗展開と文化的な発信力で、国内外から高い評価を受けています。1989年に呉清友によって創業され、当初は芸術人文分野の書籍を専門としていましたが、後に総合書店へと転換し、書店を中心とした複合商業施設へと発展しました。

歴史

1974年: 誠建股份有限公司が設立され、ヨーロッパやアメリカの厨房機器などを輸入する商社としてスタート。
1989年: 誠品股份有限公司が設立。台北市仁愛敦南円環前に最初の本店をオープン。
1995年: 現在の本店である敦南店に移転。
1996年: 誠品零售事業部が設立。
1999年: 誠品桃園遠百店が開業。また、誠品敦南店が24時間営業を開始。
2000年: 誠品全球網路股份有限公司が設立。
2001年: 誠品開發物流股份有限公司が設立。誠品高雄大遠百店が開業。
2002年: 誠品零售事業部と流通事業部が合併し、生活事業部が発足。事業理念として「人文、藝術、創意、生活」を制定。
2005年: 誠新股份有限公司が設立。
2006年: 誠品信義旗艦店が開業。
2007年: 誠品台東故事館が開業。
2008年: オンライン書店を全面刷新。敦南店が改装のため一時閉店、後に再オープン。
2009年: 誠新股份有限公司を誠品生活股份有限公司に改称。
2010年: 台北新世界購物中心の経営権を取得。
2011年: 台北駅K区地下街の経営権を取得し、「誠品站前店」として再開業。
2012年: 香港一号店となる「誠品香港銅鑼湾店」が開業。誠品生活新板店も開業。
2013年: 新しい形態の店舗として誠品生活松菸店を松山文創園区内に開業。
2015年: ホテル事業として誠品行旅を台北文創大楼内に開業。敦南店がCNNによって「最も優れた書店」の一つに選ばれる。中国初の旗艦店として誠品生活蘇州が開業。
2017年: 中山地下書店街の運営権を取得し、誠品R79としてリニューアルオープン。
2019年: 日本一号店となる「誠品生活日本橋」がコレド室町テラスにオープン。運営は有隣堂。
2020年: 敦南店と士林店が閉店。
2023年: 賃貸契約終了により、信義店が閉店（予定）。

店舗の特徴

誠品書店の店舗は、単なる書籍販売の場ではなく、文化的な交流やライフスタイル提案の場としての役割を担っています。店舗デザインにもこだわり、台湾の建築家である姚仁喜が敦南店や蘇州店、東京日本橋店の監修を手掛けています。多くの店舗が、書籍だけでなく、雑貨や食品、アート作品なども取り扱い、多様な文化体験を提供しています。

特に、かつて24時間営業であった敦南店は、深夜でも多くの人が集まる文化的な場所として知られていました。現在、24時間営業は信義店に引き継がれており、今後松菸店が引き継ぐ予定です。

店舗展開

誠品書店は、台湾を中心に、香港、中国、日本に店舗を展開しています。

台湾: 41店舗を展開。
香港: 3店舗（尖沙咀、銅鑼湾、太古城）。
中国: 蘇州に旗艦店。
日本: 東京都中央区日本橋の「コレド室町テラス」

閉店した店舗

誠品書店京華店
誠品116
誠品書店天母忠誠店
誠品書店嘉義店
誠品書店夢時代店、大立店
誠品書店敦南店、士林店

関連事項

神農生活: 誠品南西のテナントであった店舗が、近鉄百貨店により海外初進出。
カルチュア・コンビニエンス・クラブ: 蔦屋書店の展開の参考にしたという説がある。

誠品書店は、単なる書店にとどまらず、地域文化の発信やライフスタイルの提案など、多岐にわたる活動を通して、多くの人々に愛されています。

外部リンク

台湾
eslite誠品 公式サイト（日本語）
誠品網路書店（繁体字中国語）
誠品站 eslite station (eslite) - Facebook
誠品 (@eslite_global) - Instagram

日本
誠品生活日本橋 （日本語）
eslite_japan(誠品生活日本橋) (@eslite_japan) - X（旧Twitter）
* 誠品生活日本橋 eslite_japan (誠品生活日本橋-eslite_japan-101730781175905) - Facebook

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