誰がカバやねんロックンロールショー

誰がカバやねんロックンロールショー

「誰がカバやねんロックンロールショー」は、1980年前後に関西を中心に活動した日本のロックバンドをフィーチャーした音楽バラエティ番組です。このバンド名は、吉本新喜劇のギャグから取られており、関西地方ならではのユニークな文化が色濃く反映されています。バンドの通称は「誰カバ」として親しまれています。

バンドの成り立ち

「誰がカバやねん」は、主に滋賀県大津市出身の松浦円一郎と家紋料を中心に1976年に結成されました。最初は「誰がカバやねんブルースバンド」として活動し、ライブパフォーマンスやお笑いを交えて多くの若者たちを魅了しました。バンド名の由来となった「誰がカバやねん」というギャグは、人気喜劇俳優の原哲男によるものです。

1980年の夏、彼らは「ロック版のクレージーキャッツ」というコンセプトで渡辺プロダクションと契約し、いくつかのフルアルバムをリリース。しかし、1982年頃には契約が解除され、メンバーはそれぞれの地元に帰っていくことになります。

メンバーと活動

「誰がカバやねん」のメンバーには、ほかにもダンシング義隆（ボーカル）、Donメグ（ベース）、藤田隆（ギター）、遠藤冬樹（サックス）などが名を連ねていました。元メンバーにはキーボードの今西哲やボーカルのアモーレ猪熊もおり、特にアモーレ猪熊は唯一の女性メンバーとして注目されました。

バンドは1979年にヤマハの「8・8ロックデイ」で優勝し、その後1982年に一時活動を休止しましたが、1990年に復活を果たしました。結成30周年を迎えた2006年には、大阪ビッグキャットで特別なライブイベントも行われました。残念ながら、2008年にダンシング義隆が大麻取締法違反で逮捕され、その後の活動に影響が出ましたが、家紋料をメインボーカルとし、多くのライブを行いました。

ダンシング義隆の動向

逮捕後のダンシング義隆は、出所し再び音楽活動を開始。彼は大阪にカフェを開き、多くのミュージシャンと交流する場を提供しました。彼のカフェは、かつての仲間たちとの再会や新しい音楽の創作に貢献しています。

テレビ番組の影響

「誰がカバやねん」の名を冠したテレビ番組は、1979年から1年間関西テレビで放送されました。この番組は、明石家さんまが司会を務めた初のテレビ番ションであり、当時の若者たちに大いに支持されました。プロデューサーには関西テレビの名物演出家、上沼真平が名を連ね、番組ではゲストミュージシャンとして、シーナ&ロケッツやRCサクセションなどが出演しました。

このように、音楽とコメディーの融合を図ったこのバンドと番組は、関西におけるロックの文化を形成する重要な存在となりました。番組の独特なスタイルは、後のアマチュアロックバンドに光を当てる先駆的なもので、今もなお語り継がれる伝説となっています。

まとめ

「誰がカバやねん」は、ただのロックバンドではなく、今もなお日本の音楽シーンに影響を与え続ける存在です。彼らのユニークなパフォーマンスと関西文化の融合は、まさに受け継がれるべき伝説であり、一度はその魅力に触れてみる価値があるでしょう。

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