原哲男

原哲男（はら てつお）は、1934年3月21日に熊本県で生まれ、2013年1月11日に78歳で亡くなった日本のコメディアン、俳優です。本名は柳原哲也で、吉本興業に所属していました。彼のキャリアは、剣劇一座での巡業から始まり、ストリップ劇場のコメディアンを経て、1963年に吉本興業に入社しました。

吉本新喜劇での活躍

吉本新喜劇では、1969年に座長に就任し、そのユニークなキャラクターで人気を博しました。特に、四角い顔と黒い丸ぶち眼鏡、鼻ひげの風貌から「カバ」の愛称で親しまれ、「誰がカバやねん！」というギャグは、彼の代名詞となりました。また、「死なん程度に殺したる」といったギャグも、観客の笑いを誘いました。

「てなもんや三度笠」での人気

『てなもんや三度笠』では、CM時に藤田まこと、白木みのるとの掛け合いでレギュラー出演し、お茶の間でも人気を集めました。

エピソード

1983年には、大阪市天王寺動物園で生まれたカバに「テツオ」と名付けられたエピソードは有名です。このカバの名前は一般公募で決定し、原哲男の愛称が広く知れ渡っていたことを物語っています。

新喜劇脱退後の活動

1990年に新喜劇を脱退した後は、ドラマや映画を中心に活動し、幅広い役柄を演じました。しかし、新喜劇への愛着は深く、ゲストとして出演したり、地方公演に参加することもありました。

人物像

原哲男は、新喜劇では三枚目を演じることが多かったですが、実際には二枚目であるという自負がありました。そのため、カバに似ている芸能人としてオファーを受けた際には、それを断ったというエピソードも残っています。

主な出演作品

テレビドラマ

アフリカの夜
ナニワ金融道5
夫婦漫才
新・部長刑事アーバンポリス24
よしもと新喜劇
日曜笑劇場
夫婦旅日記 さらば浪人
京都殺人案内
必殺仕切人
必殺仕事人V・激闘編
大岡越前
新春仕事人スペシャル 必殺忠臣蔵
剣客商売
純ちゃんの応援歌
いのち草
鬼平犯科帳
和宮様御留
新選組血風録
水戸黄門
はるちゃん6
盤嶽の一生
はぐれ刑事純情派

ラジオ番組

FMシアター「夫婦うどん」

CM

前田製菓 『てなもんや三度笠』番組内CM
オリバーソース 「オリバーMILDとんかつソース」
武田薬品工業 アリナミンV

映画

ゴー!ゴー!若大将
あゝ独身（チョンガー）
野獣刑事
陽暉楼
難波金融伝ミナミの帝王10「堕ちる女」
難波金融伝ミナミの帝王劇場版2「銀次郎vs整理屋」

原哲男は、その独特なキャラクターとユーモアで、多くの人々に愛され、記憶されるべき人物です。彼の芸風は、多くの後輩たちにも影響を与え、日本のコメディ史において重要な存在です。

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