調布橋

調布橋の紹介



調布橋（ちょうふばし）は東京都青梅市の千ケ瀬町から上長渕にかけて、多摩川に架かる重要なアーチ橋です。東京都道31号青梅あきる野線（通称秋川街道）の一部として、橋の全長は113メートルに達します。この橋は、その構造から「鋼上路ソリッドリブアーチ橋」と分類され、1等橋に指定されています。

橋の構造


調布橋の主要な構造的特徴は以下の通りです。

橋の架設にあたっては、ケーブルクレーン・斜吊り工法が採用され、施工を担当したのは東京鐵骨橋梁です。

歴史的背景


調布橋は当初、千ケ瀬の渡しと呼ばれる渡船によって川を渡る手段が取られていましたが、橋の必要性が高まり1922年（大正11年）2月10日に初代の橋が完成しました。この初代橋は104.7メートルの長さで、木トラスと鉄筋コンクリートの主塔を用いた単径間の吊橋でした。後に1935年（昭和10年）4月10日には、現在のアーチ橋と同様の鋼中路2ヒンジブレースドリブアーチ橋が架けられました。

当時の日本国内における中路アーチ橋は非常に限られており、現在確認されているものは2006年時点で7橋に過ぎません。そのため、調布橋は、特に支間長が90メートルを超える規模であり、他の橋と比較しても非常に特異な存在となっていました。しかし、古い橋の老朽化が進行したことから1994年（平成6年）に現在の鋼上路ソリッドリブアーチ橋に架け替えられました。

旧橋の諸元


旧調布橋は以下の特性を持っていました。

旧橋は1934年度から1935年度にかけて施工が行われ、東京鐵骨橋梁が関与しました。

脚注


いくつかの研究や文献に基づいて調布橋の歴史と構造について詳しく知ることができます。特に、紅林章央、前田研一、伊東孝による研究は、昭和前期の橋梁の進展について貴重な情報を提供しています。

外部リンク


詳しい情報を知りたい方は、東京都西多摩建設事務所のウェブサイトをご覧ください。

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