諏訪ノ森駅

諏訪ノ森駅（すわのもりえき）

諏訪ノ森駅は、大阪府堺市西区浜寺諏訪森町二丁に存在する南海電気鉄道南海本線の駅です。駅番号はNK14で、文化財として国に登録されている駅舎を持っています。また、この駅は第4回近畿の駅百選にも選ばれた実績があります。

歴史

この駅の歴史は1907年（明治40年）12月20日に始まります。当初、南海鉄道の湊駅と浜寺公園駅を結ぶ間に北浜寺駅として新たに設置されました。そして1908年（明治41年）に諏訪ノ森駅と改称されました。1919年には浜寺公園へと0.1マイル移転しました。戦中は1944年に会社合併により近畿日本鉄道の駅となり、1947年には再び南海電気鉄道の駅として運営が始まります。

2012年には駅ナンバリングが導入され、2019年には西側の駅舎が営業終了し、仮駅舎が使用開始されました。2020年には旧駅舎が25m西に移設され、交流スペースとして公開されるに至りました。そして、2023年1月には、高架化工事が進められ、仮線が切り替えられました。2024年には和歌山市方面に向かう線も仮線に切り替わる予定です。

駅構造

諏訪ノ森駅は千鳥式配置の単式2面2線のホームを持つ地平駅です。各ホームは石津川8号踏切を挟んで対面に延びており、独立した改札口があります。上下のホームをつなぐ通路はないため、乗客はそれぞれの改札を利用する必要があります。また、トイレは改札内に配置されています。高架化工事による影響で、千鳥式配置が変更される予定ですが、2028年までの工事完了を目指して進められています。

利用状況

2019年のデータによると、諏訪ノ森駅では1日の平均乗降人員は7,749人で、その内訳は乗車人員が3,842人、降車人員が3,907人となっています。日々多くの利用者に支えられている駅です。

駅周辺

駅周辺は浜寺エリアに位置し、生活利便施設が整った地域です。周囲にはスーパーや金融機関が多く進出しており、地元住民の生活を支えています。また、駅名の由来となった諏訪神社や、諏訪ノ森郵便局、堺市立浜寺小学校なども近隣にあります。さらに、少し離れた場所にはイオンタウン諏訪の森があり、ショッピングの拠点として親しまれています。

高架化の問題

諏訪ノ森駅の文化財登録にも関わらず、堺市・大阪府は高架化工事を推進しています。駅舎の撤去や解体が懸念されていましたが、2006年に高架化が決まりました。当初の完成予定からは遅れているものの、駅は新たに移設された駅舎を活用して、民間の交流スペースとして計画されています。この、新駅正面の移設により、駅舎は地域の憩いの場となることが期待されています。

隣接駅

南海本線では、諏訪ノ森駅の隣に位置しているのは石津川駅（NK13）と浜寺公園駅（NK15）であり、通勤や観光のアクセスに便利です。

このように、諏訪ノ森駅はその歴史と文化的価値を持ちながら、地域社会に根ざした重要な駅として今後も発展し続けるでしょう。

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