諶龍

諶龍（チェン・ロン）

諶龍（チェン・ロン、Chén Lóng、1989年1月18日 - ）は、中国の湖北省荊州市沙市区出身の元男子バドミントン選手です。188cmの恵まれた体格を生かし、世界トップレベルで活躍しました。上海茲韋克羽毛球倶楽部に所属していました。

経歴

1989年、湖北省荊州市沙市区で生まれた諶龍は、1996年に荊州市の少年体育学校に入学し、バドミントンのキャリアをスタートさせました。2000年には福建省廈門市に移り、才能を磨きます。2005年にはジュニア中国ナショナルチームに選出され、2006年には中国ナショナルチーム入りを果たしました。

2007年には、アジアジュニア選手権で優勝。同年、世界ジュニア選手権男子シングルス決勝では、日本の田児賢一選手を破り、見事優勝を飾りました。

2010年11月、広州アジア大会団体戦で金メダルを獲得。同年12月には、中国オープンの決勝で同胞の鮑春来選手を2-1で下し、BWFスーパーシリーズの大会で初優勝を果たしました。

2011年には、ヨネックスオープンジャパン、デンマークオープン決勝（男子シングルス）で、当時世界ランキング1位だったマレーシアのリー・チョンウェイ選手を破って優勝するという快挙を成し遂げました。

2012年、ロンドンオリンピックでは3位決定戦で韓国の李炫一選手を破り、銅メダルを獲得しました。

2014年、コペンハーゲンで開催された世界バドミントン選手権大会で優勝。翌2015年の世界バドミントン選手権大会でも優勝し、世界選手権連覇を達成しました。

2016年、リオデジャネイロオリンピックの男子シングルス決勝では、再びリー・チョンウェイ選手と対戦し、勝利。オリンピック金メダルを獲得しました。

2021年、東京オリンピックの男子シングルス決勝では、デンマークのビクター・アクセルセン選手に敗れ、銀メダルを獲得しました。

2022年10月、現役引退を正式に表明しました。

プレースタイルと評価

諶龍は、その長身を生かした守備範囲の広いプレースタイルが特徴でした。粘り強いラリーで相手のミスを誘い、チャンスを確実にものにする勝負強さも持ち合わせていました。また、精神的な強さも彼の武器であり、数々のプレッシャーのかかる試合で勝利を収めてきました。中国バドミントン界を代表する選手の一人として、その功績は高く評価されています。

[外部リンク]

諶龍 - Olympedia（英語）
諶龍 - 世界バドミントン連盟のプロフィール （英語）

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