講師 (教育)

講師について

講師（こうし）とは、教育機関や研究機関で講義を担当する者を指し、特に教育や研究の現場において重要な役割を果たしています。日本の教育制度において、講師はその位置づけや職務内容によって、常勤講師と非常勤講師という２つの大きなカテゴリに分かれます。

日本における講師の位置づけ

初等・中等教育

就学前教育から中等教育までの段階（幼稚園から高等学校）は、教諭の下位、実習助手の上位に位置します。公立学校における講師は主に臨時的に任用され、その任期は通常1年を超えないことが一般的です。大阪府では、任用の期限を付した任期付講師と、期限のない希望講師に分けられることがあります。常勤講師は、教員免許を有している必要がありますが、非常勤講師の場合は特別非常勤講師として免許なしで任用されるケースがあります。

高等教育

高等教育機関における講師は、教授や准教授に近い職務を行います。専任の講師は、教授や准教授の下で教育や研究に従事し、講座制を持たない大学でも教育支援を行います。通常、講師は専門的な教育分野において、研究や指導を行うことが求められます。非常勤講師は、基本的に授業を担当し、授業のスケジュールに従って限られた時間内で働くことになります。

常勤講師と非常勤講師の違い

常勤講師（専任講師）は、教育や研究において様々な業務を行い、その職務は准教授に準じるものとされます。一方、非常勤講師は主に授業を担当し、その授業時間以外は担任業務などの義務から解放されています。近年では、任期付きの専任講師が置かれることも多く、学内の人員削減やコスト管理の観点からその職務にも影響が及んでいます。

非正規雇用としての講師

非常勤講師は、その名の通り正規でない雇用形態であり、授業時間に応じて出勤します。学校によっては「時間講師」、「兼任講師」など、呼称が異なる場合も多いです。また、特別支援学校での非常勤講師は、フルタイムに近い勤務を求められることもありますが、内容に制約がある場合があります。

アメリカにおける講師

アメリカでも、高等教育において非常勤講師の雇用が増加しています。研究や教育を専門に行う常勤講師と異して、非常勤講師は限られた授業のみの担当を行い、学生との接点が少なくなる傾向があることが指摘されています。これにより、教育機関としての一体感が薄れ、学生の不満を招く要因となっているとも言われています。

まとめ

講師は、教育現場において非常に重要なポジションであり、常勤と非常勤によってその職務内容や雇用形態が異なります。教育の質を高めるために、講師の役割や位置づけについての理解が深まることが重要とされます。

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