講談社の漫画レーベル

講談社の漫画レーベル

講談社は、数多くの漫画雑誌と、それに対応した漫画単行本レーベルを展開しています。これらのレーベルは、読者のニーズに応えるため、様々なジャンルやターゲット層に向けた作品を提供しています。

基本的なレーベル構成

講談社の漫画単行本は、原則として雑誌名に「講談社コミックス」または「KC」(Kodansha Comics)を組み合わせたレーベル名で発行されます。ただし、『少年マガジン』系列誌の単行本は、雑誌名を含まない「講談社コミックス」が正式名称です。

レーベルの特徴

判型: 秋田書店と同様に、小学館や集英社の単行本に比べて高さがやや低い点が特徴です。
デザイン: かつては、背表紙に作品名と作者名の間に「K / 雑誌名 / C」を3段で組んだロゴが配置されていました。
流通: バーコードと日本図書コードは、シュリンクフィルムの上からシールで貼り付けられる形式に変更されています。

各レーベルの詳細

以下に、主なレーベルを紹介します。

少年向け

講談社コミックス (KC): いわゆる「講談社コミックス」として最も一般的なレーベルです。
講談社コミックスマガジン (KCM): 『週刊少年マガジン』などの作品が収録されています。
講談社コミックス月刊マガジン (KCGM): 『月刊少年マガジン』などの作品が収録されています。
シリウスKC (SKC): 『月刊少年シリウス』掲載作品が収録されています。B6判です。

男性向け

ヤンマガKC・ヤンマガKCスペシャル: 『週刊ヤングマガジン』の作品が収録されています。
モーニングKC: 『モーニング』の作品が収録されています。
イブニングKC: 『イブニング』の作品が収録されています。
アフタヌーンKC: 『月刊アフタヌーン』の作品が収録されています。
コミックDAYSKC: 『コミックDAYS』の作品が収録されています。

少女向け

少女向けレーベルは、角丸の長方形のデザインが特徴的です。

講談社コミックスなかよし（KCなかよし、KCN）: 『なかよし』などの作品が収録されています。
講談社コミックス別冊フレンド（別フレKC）: 『別冊フレンド』の作品が収録されています。

女性向け

KCデザート: 『デザート』の作品が収録されています。
講談社コミックスKiss (KC Kiss): 『Kiss』の作品が収録されています。
BE LOVE KC (BLKC): 『BE・LOVE』の作品が収録されています。
KCx (ARIAコミックス、ITANコミックス): 『ARIA』『ITAN』の作品が収録されています。
KC Palcy: 『Palcy』オリジナル連載作品が収録されています。他のレーベルで刊行される場合もあります。

雑誌に依存しないレーベル

手塚治虫漫画全集: 手塚治虫の作品を網羅的に収録したシリーズです。

その他のレーベル

KCデラックス (KCDX): 特装版、新装版、ガイドブックなどを発行しています。
KCDX トレジャーコミック: 絶版作品や未単行本化作品の復刻を行っています。
KCスペシャル (KCSP): ワイド版です。
KCピース: 限定版やCDブックなどを発行しています。
KCフェニックス (KCPX): 復刻版レーベルです。
REKC: 復刻版レーベルです。
プレミアムKC: 限定版コミックスを発行しています。
アニメKC (AKC): アニメコミックスを発行しています。
講談社プラチナコミックス (KPC): コンビニ向けの廉価版コミックスです。
講談社漫画文庫: 文庫判です。
講談社の動く学習漫画 MOVE COMICS: A5判。「動く図鑑 MOVE」からの派生レーベルです。
星海社COMICS: 星海社の漫画レーベルです。

廃止されたレーベル

かつて存在したレーベルも多数あります。例として、以下のようなものがあります。

パーティーKC: 『モーニングパーティ増刊』の作品が収録されていました。
スコラKC、バーガーKC: スコラ社の分社化に伴い移管されました。
アッパーズKC・アッパーズKCDX: 『ヤングマガジンアッパーズ』の作品が収録されていました。
講談社コミックスボンボン (KCBM):** 『コミックボンボン』の作品が収録されていました。


これらのレーベルを通して、講談社は多様な読者層に様々な漫画作品を提供し続けています。

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