講談社コミックスフレンド

講談社コミックスフレンド：少女[[漫画]]の歴史を彩ったレーベル

講談社コミックスフレンドは、講談社がかつて発行していた漫画単行本レーベルであり、『週刊少女フレンド』に掲載された作品を中心に収録していました。1974年から1997年にかけて刊行され、少女[[漫画]]ファンにとって懐かしい響きを持つレーベルです。

創刊と「フレンドシリーズ」

講談社が新書判の漫画単行本レーベル「講談社コミックス」を創刊した際、少女[[漫画]]雑誌掲載作品は「フレンドシリーズ」としてKC501番から番号が振られました。1969年から1974年にかけて89冊が刊行され、『サインはV!』や『アテンションプリーズ』など、テレビドラマ化された人気作品も含まれていました。初期の単行本にはビニールカバーが掛けられ、「フレンドシリーズ」の名称が記されていました。

「フレンドシリーズ」は、現在では入手困難な貴重なコレクションとなっています。

レーベル独立と特徴

1974年、講談社は少女[[漫画]]レーベルとして「講談社コミックスフレンド」を新たに立ち上げました。KC601番から番号が振られ、表紙や背表紙にはうさぎのマスコットマークが描かれました。大和和紀の『モンシェリCoCo』や細川知栄子の『あこがれ』など、「フレンドシリーズ」から引き継がれた作品も存在します。

このレーベルの単行本は全1巻のものが多く、長編作品は少なめでした。庄司陽子の『生徒諸君!』や西尚美の『まひろ体験』などが比較的巻数の多い作品として知られています。

単行本のカバーを外した本体に表紙とは別のイラストが描かれているのも特徴でしたが、1977年頃に本体の背景デザインが変更されてからは見られなくなりました。また、初期にはカバーにのみ発行日が記載されていましたが、1978年頃からは奥付部分に記載されるようになりました。

ナンバリングと終焉

1983年12月にKC999番に達したため、1984年1月以降は一部例外を除きKC1番から番号が再割り当てされました。1990年代にはカバーデザインが一新され、赤を基調としたものに変更。ナンバリングの前の英字もKCからKCFに改められました。

しかし、『少女フレンド』が事実上廃刊となった1996年、翌1997年を最後に「講談社コミックスフレンド」から新刊が刊行されることはなくなりました。現在では全てのタイトルが絶版または「品切重版未定」となっており、新刊書店で見かけることはありません。

主な作品

あこがれ（細川知栄子）
アリエスの乙女たち（里中満智子）
生徒諸君!（庄司陽子）
はいからさんが通る（大和和紀）

講談社コミックスフレンドは、少女[[漫画]]の歴史を語る上で欠かせないレーベルの一つです。その作品群は、今も多くのファンに愛され続けています。

関連項目

少女フレンド
講談社コミックス
* 講談社の漫画レーベル

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