護川村

護川村の概要

護川村（もりかわむら）は、熊本県菊池郡に位置していた村であり、地域の歴史や文化に重要な役割を果たしていました。

沿革

護川村は、1889年4月1日に町村制が施行された際に、杉水村、矢護川村、尾足村、川辺村が合併して発足しました。その後、1956年8月1日に大津町、陣内村、平真城村、瀬田村の一部、そして護川村の一部が対等に合併し、現在の大津町となりました。同時に、護川村の一部は旭志村へ編入されました。

地理

護川村は、矢護川、杉水、川辺、尾足の4つの地区で構成されており、矢護川から尾足にかけては矢護山から流れる水系が主な水源です。杉水から川辺にかけては峠川の水系が流れており、矢護川は年間を通じて水が流れていますが、峠川は梅雨時期を除いては水が枯れることもあります。昭和25年の調査によると、護川村の面積は2,292㎢で、東西に約10km、南北に約6kmの範囲を持ち、当時の人口は男が2,365名、女が2,406名の合計4,771名でした。

歴史

護川村の歴史は古く、近世以前の時代には矢護川流域にいくつかの遺跡が存在し、縄文時代から弥生時代にかけての遺物が数多く発見されています。特に無田原遺跡では配石遺構や土器片が見つかり、それがこの地域の独特の文化を示しています。このように、この地では昔から人々が生活してきた痕跡が確認されています。

中世には、合志氏の支配を受けて農耕に励み、戦が行われた証拠も残っています。村内には九万石城や合志伊勢守の古戦場とも呼ばれる地名があり、歴史の中での重要な出来事を物語っています。

近世に入ると、護川村は細川藩に属し、藩政時代の行政区分が整えられました。明治時代に入ってからは、地名が頻繁に変更され、明治9年には片俣村と矢護川村が合併し、その後、他の村と合併して護川村と改名されました。明治45年には、護川村の役場が設立されるなど、村の行政が整備されました。

教育

護川村では、複数の学校が設立されていました。護川東小学校は1956年に大津町立矢護川小学校となり、2003年には大津町立大津北小学校に統合されました。また、護川西小学校も1956年に合併され、後に護川小学校や旭志小学校に統合されました。護川中学校は1947年に設立され、1962年に大津町立大津中学校に統合されています。

護川村は、村として存在していた時代において、地域の発展と教育に大きく寄与してきました。村の歴史を振り返ることで、地域の文化や人々の生活がどのように形成されてきたのかを知ることができます。

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