谷口伴之

谷口伴之（たにぐち ともゆき）は、1961年7月21日に生まれ、1990年8月23日に29歳の若さでこの世を去った、日本のマラソン選手です。

神奈川県立川崎北高等学校を卒業後、早稲田大学に進学し、競走部に所属しました。大学4年時には、箱根駅伝の9区を走り、区間賞を獲得。チームの総合優勝に大きく貢献しました。その走りは、多くの人々に感動を与えました。

1985年、谷口はヱスビー食品に入社し、陸上競技部の一員として競技生活を続けました。1987年のボストンマラソンでは、5位入賞という輝かしい成績を収め、その実力を世界に示しました。1990年のロンドンマラソンでも9位でゴールし、着実に実績を積み重ねていきました。

その努力が実り、同年9月から10月にかけて開催されるアジア競技大会（北京）の男子マラソン日本代表に選出されました。しかし、大会開催を目前に控えた8月23日、北海道常呂町での合宿中に交通事故に遭い、帰らぬ人となりました。エスビー食品陸上競技部員交通死亡事故として報道されました。

29歳という若さで急逝した谷口の死は、日本の陸上界に大きな衝撃と深い悲しみをもたらしました。将来を嘱望された彼の突然の訃報は、多くの人々に惜しまれました。

谷口伴之は、その短い競技人生の中で、箱根駅伝優勝、ボストンマラソン入賞など、数々の輝かしい実績を残しました。彼のひたむきな努力と才能は、多くの人々の記憶に刻まれています。彼の走りは、これからも語り継がれていくことでしょう。

第29回全日本実業団対抗駅伝で5区を走る谷口伴之

もう一度検索