谷口恵美

谷口恵美：舞台からナレーションへ、多岐にわたる活動を展開する声優・ナレーター

谷口恵美さんは、岐阜県出身の女性声優、ナレーターです。東京俳優生活協同組合に所属し、数多くのアニメ、映画、テレビ番組などで活躍しています。彼女のキャリアは、高校2年生の時に知人からの勧めで受けたオーディションがきっかけでした。代々木アニメーション学院のオーディションで優秀賞を受賞し、特待生として入学。同期には、中村悠一さん、細川聖可さん、能登麻美子さんと、後に業界を代表する声優となる面々が名を連ねています。

代々木アニメーション学院卒業後は、演劇のワークショップに参加し、劇団第三反抗期に所属。子供役を多く演じ、その高い演技力は人気を博しました。劇団解散後も、客演などで舞台活動を続け、年に3～5本のペースで舞台に立っていました。

劇団活動と並行して、3人組の地下アイドルとしての活動や声優としての仕事にも挑戦。その後、東京俳優生活協同組合のボイス養成所を経て、2006年10月には俳協ボイスアクターズスタジオ28期生として合格、所属することになります。

俳協所属後は、ナレーションの仕事を中心に活躍の場を広げます。テレビ朝日『スーパーJチャンネル』の木曜と金曜のナレーションを担当するなど、数多くの番組でその声を聴くことができます。その他にも、フジテレビ『SMAP×SMAP』、関西テレビ『東名高速道路全通40周年』、BSフジ『うちのわんこ』など、バラエティに富んだ番組でナレーターとして活躍しています。

ナレーション以外にも、アニメや映画の吹き替え、ラジオドラマなど、声優としての活動も継続。アニメでは、『映像研には手を出すな！』の中学教師役、『サクガン』のキャスター役、『ダンダダン』のTVアナウンサー役など、幅広い役柄を演じています。映画では、『ハドソン川の奇跡』、『トムとジェリー』、『007／ノー・タイム・トゥ・ダイ』などの吹き替えにも参加しています。

さらに、舞台経験を生かし、『劇団第三反抗期解散公演「sky」』、『忍者野球』、『ブルーマウンテン』など、数々の舞台作品にも出演。多様な表現方法を用い、観客を魅了してきました。

谷口恵美さんのキャリアは、演劇への情熱から始まり、声優、ナレーターとして多岐にわたる活動を展開する、まさにマルチな才能の持ち主と言えるでしょう。今後の活躍にも期待が高まります。岐阜三田高等学校（現：城北高等学校）服飾科卒業という経歴も、彼女の人間性や表現力の幅広さを示唆していると言えるのではないでしょうか。高校時代は演劇部に所属し、上京前にはミュージカル劇団やボランティア活動として保育所や幼稚園を回り、芝居を披露するなど、表現者としての道を歩み始めた彼女の経験は、現在の幅広い活動の基盤となっていると言えるでしょう。彼女の今後の更なる活躍に期待しましょう。

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