谷口猛

谷口 猛（たにぐち たける）

1991年11月19日生まれ、福岡県出身の日本の映像作家、ディレクター。

映像制作への道

故郷の福岡県を離れて上京後、谷口猛は映像制作のキャリアをスタートさせました。当初はホラーDVDの制作に携わり、この分野でディレクターとしての経験を積みます。

このホラー映像制作の経験は、その後の活動にも影響を与えています。特に、オリジナルビデオ作品においては、ディレクターや構成作家として深く関わりました。例えば、心霊現象や都市伝説などを扱った人気シリーズである「闇動画シリーズ」や「心霊闇動画シリーズ」では演出補を務めました。また、紀行と心霊要素を組み合わせた「闇旅」シリーズ（2016年〜2017年、全3作）や、「アンノウンッ」シリーズ（2017年、全2作）では、演出と構成を担当し、作品の世界観構築に貢献しました。これらの初期の活動を通じて、彼は独特の映像表現と構成力を磨いていきました。

「Sharaku Town」の結成と活動

2017年、谷口は自身の映像制作チーム「Sharaku Town（写楽街）」を結成します。このチームを拠点として、彼はホラー以外の多様なジャンルにも活動の幅を広げ、特にミュージックビデオやドキュメンタリーの分野で数多くの作品を手がけるようになります。チームでの創作活動は、彼の映像作家としての表現の幅を大きく広げる契機となりました。

主な監督作品

谷口猛は多岐にわたる映像作品の監督を務めています。

映画

心霊×カルト×アウトロー（2018年）

ドラマ

LINE NEWS VISION「新学奇の記録」（2020年）
心霊マスターテープ 〜EYE〜 （2022年）

ミュージックビデオ

様々なアーティストの楽曲に合わせて、独自の映像世界を作り上げています。

Sin So Seek（新層C区）
「The Last Monument」（2018年）
「AUN」（2018年）
Sin So Seek×オリエンタルラジオ中田敦彦「幸福洗脳」（2018年）
LLLL：フォーエル
「Sleep」（2020年）
「Sink feat. meme」（2020年）
「Falon」（2022年）
Kana Kitty
「或る聖域 / a Sanctuary」（2020年）
Hakubi
「道化師になれない」（2021年）
キタニタツヤ
「逃走劇 – Accomplices」（2021年）
たなか（exぼくのりりっくのぼくのりりっくのぼうよみ）
* 「GAME」（2022年）

これらのミュージックビデオでは、楽曲の持つ世界観を視覚的に増幅させるような、時に実験的な表現も見られます。

その他の活動と出演

監督業の他にも、谷口猛は映像制作の様々な側面に関わっています。前述のオリジナルビデオでの演出・構成に加え、彼自身が出演する作品もあります。

特に、自身が監督を務めたホラー系ドキュメンタリーバラエティ番組「心霊マスターテープ」（エンタメ〜テレ）シリーズでは、制作者の一人として画面にも登場しています。2020年に放送された「心霊マスターテープ」とその続編である2021年の「心霊マスターテープ2 〜念写〜」に出演し、番組の世界観にリアリティを与える存在として視聴者に親しまれました。

谷口猛の活動は、ホラー作品で培った技術と感性を基盤としつつ、ミュージックビデオやドキュメンタリーといった幅広いジャンルへと展開しています。映像制作チーム「Sharaku Town」を率いながら、今後も多様な映像表現を追求していく映像作家です。

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