谷村里佳

谷村 里佳（たにむら りか）は、1993年7月31日生まれ、日本の女子バスケットボール選手です。ニックネームはリカ。主にセンターのポジションを担っています。茨城県出身で、祖父は元競輪選手である野寺英男氏というスポーツ一家に生まれました。

バスケットボールとの出会いは、地元である御所ヶ丘小学校時代に遡ります。その後、御所ヶ丘中学校に進学し、その才能を開花させ、ジュニアオールスターではチームを3位入賞に導く活躍を見せました。高校は全国有数の強豪校である中村学園女子高校へ進学。ここではインターハイ、国体、そしてウインターカップという高校バスケットボール界の主要三大大会すべてで決勝の舞台を経験し、準優勝という輝かしい実績を残しました。大学は筑波大学に進学し、バスケットボール部でプレー。大学最後の年にあたる全日本大学バスケットボール選手権大会（インカレ）では、見事チームを優勝へと導き、学生キャリアに最高の形で幕を下ろしました。

大学を卒業した2016年、Wリーグに所属するシャンソン化粧品シャンソンVマジックに入団し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。また同年、学生時代からの活躍が認められ、ユニバーシアード日本代表に選出され、大会で4位という好成績に貢献しました。

2018年には、女子日本代表候補に初選出されます。翌2019年には日本代表として国際強化試合に出場するなど、日の丸を背負う機会を得ました。同年のFIBA女子アジアカップの日本代表メンバーにも選ばれていましたが、残念ながら直前の故障によりメンバー変更となり、大会への出場は叶いませんでした。また、この年には東京五輪アジア・オセアニア地区プレ予選大会にも出場しています。

2020年、活躍の場を求めて日立ハイテククーガーズへ移籍。新たなチームで経験を積んだ後、2022年5月9日には古巣であるシャンソン化粧品へ復帰しました。シャンソンでの二度目の在籍を経て、2023年には海外へ挑戦することを決断。ドイツのバスケットボール・ブンデスリーガに所属するアイスフォーゲルUSCフライブルクへ移籍し、ヨーロッパの舞台でプレーしました。

海外での経験を積んだ後、2024年には韓国女子バスケットボールリーグ（WKBL）におけるアジア枠のドラフト会議にて、新韓銀行S-birdsから全体1位で指名されるという快挙を成し遂げました。これにより、韓国リーグという新たなトップリーグでプレーすることとなり、キャリアの新たな章を開いています。

谷村里佳は、中学時代から全国の舞台で活躍し、高校・大学では日本一を目指すレベルで常にチームの中心選手として貢献してきました。Wリーグでの実績に加え、ドイツリーグでのプレー、そして韓国WKBLでのドラフト全体1位指名という経歴は、彼女の高い実力と国際的な評価を示すものです。今後もセンターとして、所属チームでの活躍や再び日本代表に選出されるかどうかに注目が集まります。2022年にはFIBAワールドカップ予選にも出場するなど、継続的に日本代表候補に名を連ねています。

学生時代からプロ、そして海外へと常に挑戦を続ける谷村里佳選手のキャリアは、多くのバスケットボール選手にとって一つの目標となりうるでしょう。特に韓国WKBLでの活躍は、日本人選手が進出する新たな道を示しています。

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