豊富士修

豊富士修（ゆたかふじ おさむ）は、1970年4月14日に新潟県十日町市で生まれた元大相撲力士です。本名を鈴木修といい、時津風部屋に所属していました。身長186cm、体重179kgという恵まれた体格を生かし、突き、押しを武器に土俵で活躍しました。最高位は1993年5月場所の西十両5枚目です。血液型はB型です。

生い立ちと入門

豊富士は、飲食店「ごっちゃん亭」の次男として生まれました。子供の頃から野球やスキーが好きで、相撲も嗜んでいましたが、それは奉納相撲程度のものでした。十日町市立南中学校に進学すると相撲部に入部し、その才能を開花させます。新潟県大会では3年連続で個人優勝を果たし、全国大会にも出場するなど、アマチュア相撲界でその名を知られるようになりました。その活躍ぶりは、同じ十日町市出身で、当時時津風部屋に所属していた元力士、凱皇の耳にも届き、熱心な勧誘を受けます。自分の力を試したいと考えた豊富士は、中学卒業と同時に時津風部屋に入門することを決意します。

プロの道へ

1986年3月場所、豊富士は初土俵を踏みました。順調に番付を上げ、幕下上位にまで昇進しますが、そこでしばらく足踏みします。しかし、1990年5月場所には、弱冠20歳で「大鈴木」の四股名で十両に昇進します。しかし、その場所は5勝10敗と負け越し、1場所で幕下に陥落してしまいました。その後、再び幕下上位で相撲を取り、1991年9月場所で再び十両に返り咲きました。その後も幕下に陥落する時期もありましたが、体格を生かした押し相撲を武器に、十両に定着します。1992年1月場所からは、四股名を「豊富士」に改めました。しかし、1993年9月場所を最後に幕下に陥落し、その後は十両復帰を目指して長く相撲を取り続けました。しかし、網膜剥離を患ってからは精彩を欠く相撲が多くなり、幕下下位に低迷してしまいます。

引退とその後

2000年11月場所を全休したのを最後に、豊富士は現役を引退しました。引退後は、故郷である十日町市に戻り、兄が経営するラーメン店「ごっちゃん亭」で修業を積みます。その後、長岡市にラーメン店「拉麺家 豊」をオープンし、経営者として第二の人生を歩み始めました。

主な成績

通算成績：373勝335敗12休 勝率.527
十両成績：87勝108敗 勝率.446
現役在位：89場所
十両在位：13場所
幕下優勝：1回（1991年11月場所）

改名歴

大鈴木 修（おおすずき おさむ）1986年3月場所 - 1991年11月場所
豊富士 修（ゆたかふじ -）1992年1月場所 - 1993年5月場所
豊富士 司（- つかさ）1993年7月場所 - 2000年11月場所

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